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料理の名脇役「大葉」、収穫作業の主役は「ロボ」

10/21(土) 8:00配信

日刊工業新聞電子版

■愛知で新ロボ、AIでサイズ・表裏・不良判別

 シンフォニアテクノロジーは豊橋技術科学大学と大葉収穫作業支援ロボットを共同開発する。大葉の摘み取り後、選別からパッキングまでを自動処理する。農家の内職担い手不足や高齢化などに対応。価格は1台500万円を見込む。2019年4月に発売する。施設園芸農業の技術開発が進む中、ロボットの需要も広がりそうだ。

 両者は愛知県の「知の拠点あいち重点研究プロジェクト」の一環で研究開発を進めており、事業化を前提とした実証機を18年に完成する。販売目標は20年度50台、23年度150台。農家の投資回収期間は3―5年を想定する。

 人工知能(AI)による画像処理機能で大葉のサイズ選別や表裏判別、不良葉・異物の除去を行う。大きさ別の結束パッキングや水噴射による鮮度維持などの各種機能も持つ。設置面積は約1・5平方メートル。重量は約200キログラム。収穫後、農園の作業場、ビニールハウス内ですぐに作業できる。能力は1日当たり1万―1万5000枚。

 シンフォニアによると大葉の生産高は年間約200億円。1農家当たりの出荷枚数は1日5万―8万枚程度とみられ、箱詰めや選別、結束など一連の作業には10人程度のパート社員を要するという。

 野菜や花きでは労働集約型の経営形態が多く、慢性的な労働力不足に悩まされている。内職依存脱却を目指す農家から、支援ロボットの開発が期待されてきた。