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SUBARU「BRZ」がボーイング787に搭乗! 実は旅客機でも運べる自動車、そのメリットとは?

2017/10/22(日) 14:10配信

乗りものニュース

少なくともJALでは今回が「初」

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 2017年10月20日(金)午前、成田空港から北海道の旭川空港に到着した日本航空(JAL)のボーイング787-8型機。そこには珍しい“乗客”がいました。SUBARUのスポーツカー「BRZ」です。

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 旅客機の貨物室、実はクルマも搭載できます。JALが2015年に開始した「J SOLUTIONS WHEEL」サービスでは、高さ1490mm、長さ5140mm、幅1780/1880mm、重量1953kgまでのクルマを旅客機の貨物室へ搭載し、空輸できるとのこと。対応機材はボーイング777、787型機です。

 ただJALによると、国際線旅客機では月に1台程度、おもに欧米線で試験や展示に使う車両を運ぶものの、国内線旅客機での自動車輸送は、少なくともJALでは今回が「初」。とても貴重な光景といいます。国内輸送は、時間を要するものの安価な陸送が一般的だからです。

 旅客機による自動車輸送、貨物機で行う場合は就航地が限られますが、旅客機だとそうした制約が少ないのがポイントとのこと。また、クルマを専用の器財に載せたのちは、作業員がクルマに手を触れることなく輸送可能で、傷を付ける可能性が少ないのも特徴といいます。

SUBARUと深い関係がある「BRZ」が搭乗したボーイング787

「JAL初」となった、今回の国内線旅客便での自動車輸送。SUBARUが「高度運転支援技術テストコース」を新設した「スバル研究実験センター美深試験場」(北海道美深町)のお披露目ツアーを計画し、JAL旅客機をチャーターするにあたり、クルマも一緒に運べることが判明。「やろう!」となったそうです。

 このたび「BRZ」が“搭乗”したボーイング787-8型機は、その中央翼がSUBARU製。それを体感する「SUBARU 中央翼体感フライト」(JL4901、4902便)として成田~旭川間で運航されており、機内ではSUBARUの航空事業や、SUBARUとJALグループの接点などについて、両社の担当者よりプレゼンテーションが行われています。座席の枕カバーや紙コップも「SUBARU×JAL」の特別バージョンでした。

 ちなみに、SUBARUの航空事業は1917(大正6)年の「飛行機研究所」創設から今年で100年。1916(大正5)に始まるアメリカのボーイング社と1年しか変わらないそうで、SUBARU 航空宇宙カンパニー 技術開発センターの齋藤義弘研究部長は機内でのプレゼンテーションで、回転翼機や固定翼機、有人機、無人機、民間機、防衛省向けなど「業界では小さい規模ながら、ほかにはまねできない高い技術力とオリジナリティで多くの製品を創り出している」と、同社の航空事業について話しています。

恵 知仁(乗りものライター)

最終更新:2017/10/27(金) 12:32
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