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「命の危険を感じた」暴風雨 爪痕生々しく 台風21号 群馬で記録的大雨

10/24(火) 6:02配信

上毛新聞

 台風21号は23日明け方から朝にかけて群馬県に最接近し、激しい雨や強風をもたらした。前橋地方気象台によると、県内の72時間雨量は、同日午前6時20分までに伊勢崎で215ミリとなるなど、17観測地点のうち16地点で10月の観測史上最大を記録した。

◎最大800人避難、1棟が土砂崩れで半壊

 河川の増水や土砂災害の恐れがあるとして、神流町の一部に避難指示、前橋、高崎、太田、安中、神流の4市1町の一部に避難勧告が出た。上毛新聞のまとめでは、15市町村が避難所を開設し、最大で計約800人が一時身を寄せた。各地の消防によると、強風で転倒するなどして、前橋、館林両市で計4人がけがをした。桐生市菱町では土砂崩れで、民家1棟が半壊した。

 県教委によると、前橋や高崎など30市町村が幼稚園や小中学校計485校を休校とし、富岡や安中など5市町村は始業時間を1~2時間ほど遅らせた。

 鉄道はJR上越、両毛など4線で区間運休を含め上下計30本が運休。最大4時間余りの遅れが生じ、計約1万3000人に影響した。

◎車水没 男性を救助 太田

 23日午前11時10分ごろ、60代男性から「太田市新田下田中町の市道で車が水没した。助けてほしい」と119番通報があった。太田、伊勢崎両市の消防本部職員が駆け付け、乗用車の中から男性を救助した。太田署によると、けがはなかった。

 乗用車は水面から屋根をわずかにのぞかせた状態で、車内は天井の7~8センチ下まで水が入っていた。消防隊員がハンマーで窓ガラスを割り、男性がいるのを確認してからドアを開けて救出した。

 市道は国道354号のアンダーパスで、台風21号に伴う雨水で冠水し、太田市が午前6時前に通行止めにしていた。

 日本自動車連盟(JAF)は、エンジンルームに水が入ると電気系統が異常を来して走行不能になるとし、タイヤの半分ほどの高さまで冠水した道で運転しないよう呼び掛けている。ドアの半分の高さまで水没すると水圧で開けられなくなるため、窓を割って脱出する場合に備えて専用のハンマーを車内に用意しておくことを勧めている。

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最終更新:10/24(火) 13:34
上毛新聞