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登場人物、全員人殺し。「ヤバい人たちのヤバい飯」を知るヤバいグルメ番組の裏側

2017/10/27(金) 10:46配信

BuzzFeed Japan

「墓地」に住む元少年兵たち

――リベリア、台湾、アメリカの3箇所はどう決めたんですか?

唯一考えていた条件は、死の匂いがすること。「食うことは生きること」である人たちに会いたかったので。

アフリカ、アジア、西洋系と見た目にバリエーションがあるよう決めました。リベリアと台湾は僕、アメリカは信用しているディレクターに行ってもらいました。

予算の関係で撮影クルーも用意できないので、単身取材。右手にメインのハンディカメラ、左手に自撮り用のGoPro、首に料理を撮る一眼レフカメラで取材しました。

――リベリアの元少年兵たちは数百人単位で「墓地」に集まって住んでいる、という事実がまず衝撃でした。

そういう「住処」がいくつかあるんですよ。元国営放送局、元防衛省……廃墟になった建物に、20代の元兵士たちが500~1000人規模の集団で住み着いています。

どこも当時の政府軍と反政府軍が身を寄せ合って住んでいるんです。何年か前には殺し合ってたやつらが同じ釜の飯――正確にいうと洗面器の飯ですが――の飯を食って生きています。

リベリアの取材は5日間だったんですが、番組で使ったのはほぼ最終日の映像だけでした。

――取材が難航したんですか?

いえ、スムーズすぎたんです。本当はノンアポ突撃のつもりだったのですが、渡航前からやりとりしていた現地のジャーナリストが、事前に取材の手はずをつけてくれていまして。最初に行った「住処」がわりとウェルカムな空気で、日本人が来るぞ、もしかしたら金もらえるかも、って歓待されちゃって、これは全然違うな、と。

現地の彼に「他にないのか」と相談して「あんまり気が進まないけど」と連れていってもらった最後の場所が「墓地」だったんです。

――逆にこちらでは、近づくだけで敵意むき出しで怒鳴られて、取り囲まれて……。

ほんと怖かったです、マジで。入り口、小さな門しかないんですよ。ちゃんと出てこれんのかな、って頭よぎりましたね。

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最終更新:2017/10/27(金) 15:42
BuzzFeed Japan

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