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【特集】私はやっていない 37歳女性の訴え

10/27(金) 15:06配信

毎日放送

14年前、滋賀県の病院で男性の入院患者の人工呼吸器を外して殺害したとして、当時勤務していた看護助手が逮捕されました。12年の刑を終え、2017年8月に出所した元看護助手の女性は「私はやっていない」と冤罪を訴え、裁判のやり直しを求めています。カメラの前でいまの思いを語ってくれました。

殺人事件で服役した女性

今年8月、和歌山刑務所から1人の女性が出所しました。滋賀県彦根市の元看護助手・西山美香さん(37)です。入院患者の人工呼吸器を外して殺害したとして、懲役12年の刑に服し満期出所しました。

事件は2003年5月、東近江市の病院で未明の時間帯に起きました。意識不明の状態だった男性患者(当時72)が病室のベッドの上で心肺停止の状態で見つかり、その後死亡したのです。当初、警察は人工呼吸器が外れたことを知らせるアラーム音を聞き逃した、業務上過失致死の疑いで捜査を開始。任意で取り調べで、西山さんや当直だった他の看護師2人は「アラームが鳴らなかった」と供述。しかしその後、西山さんは「アラームは鳴っていた」と供述を変えました。さらに事件から1年以上経った2004年の7月、今度は「自分が男性患者を殺した」と自白したため殺人事件の容疑者として逮捕されたのです。

“迫真性に富んだ自白”で…

事件当日、西山さんがどのようにして犯行におよんだかについて、取り調べで供述した内容によると…

普段から病院での処遇に不満を持っていた西山さんは、そのうっぷんを晴らすため男性患者の殺害を決意。人工呼吸器のチューブを故意に外しました。

「男性は眉間にしわを寄せて苦しそうな顔をし、口をハグハグさせるような感じで動かしていた。私は仕方がない、これしかないんやと思った」(供述調書より)

そして、犯行を隠すため異常を知らせるアラーム音が鳴らないように、音を消すボタンを押しました。

「1分経過すれば、またアラームが鳴り出すことは知っていた。頭の中で1秒2秒と時間を数えた。そしてだいたい1分くらい経ったころに再び消音ボタンを押した。そうしたところ、アラームが鳴ることなく止まった状態が続いた」(供述調書より)

こうした自白は、「その場にいた者にしか語れない迫真性に富んでいる」として、裁判では懲役12年の判決が確定しました。

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最終更新:10/27(金) 15:35
毎日放送