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担いだ神輿500基!全国から声が掛かる「お祭り男」宮田宣也の生き様 海外から注目、映画化も

2017/10/31(火) 7:00配信

withnews

 6年の間に全国で500基の神輿(みこし)を担いだ男がいます。人々を選別し、分断するかのようなスローガンが掲げられ、ネットで攻撃的な言葉が飛び交う時代に「祭りには人がつどい、集まった人同士で話をして縁がつながる」とその価値を訴えます。その存在は海外にも知られ、映画化の話も進んでいます。大学でバイオ燃料を学ぶ普通の学生だった彼は、なぜ現代の「お祭り男」になったのか? 話を聞きました。(朝日新聞記者・金澤ひかり)

【画像】フランスでも神輿?さすが…現代の「お祭り男」担いだ神輿がユニークすぎる!

大学時代の専攻は「バイオ燃料」

 その人とは、神輿職人の祖父を持つ宮田宣也さん(30)。神輿の担ぎ手が足りない祭りに助っ人として参上したり、神輿の修復、製作に携わったりしています。

 宮田さんと私は大学時代の同級生。卒業後、SNSで報告される近況で、彼はどうやら神輿を担ぐ人になったらしいと知りました。

 大学時代の専攻は「バイオ燃料」。友達は多い人でしたが、一人暮らしのアパートにある木にアンコウをつるしてさばき、みんなにアンコウ鍋を振る舞っていた変な人、という印象。

 その彼が、なぜ神輿を職業に? 活動は海外にまで知られるようになり、ついに映画化(!)されそうだと聞き、今度は記者として彼の人生に興味を持ちました。

「俺らはオプション」

 宮田さんは春から秋にかけて、全国で開かれる40~50の祭りに参加します。基本的に愛車の業務用の白いバンで駆け付けます。過去には宮城から香川まで22時間かけて、祭りを「はしご」したことも。

 時には一人で、時には仲間を連れて、全国の祭りに向かいます。祭りを通じて知り合った関係者から担ぎ手として呼ばれることがほとんどで、自分から参加を申し出ているわけではありません。「祭りは『里のもの』」が宮田さんのモットー。だから、担ぎ手として祭りに参加する宮田さんは「俺らはオプション」という言います。

 そんな宮田さんは、祭りには「感謝の対象」としての価値がある、と言います。

 それってどういうこと?

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最終更新:2017/10/31(火) 7:00
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