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愛用のヘッドフォンをiPhone Xでも使いたい! Bluetoothレシーバーをチェック

10/30(月) 12:00配信

アスキー

iPhone Xで愛用の有線ヘッドフォンを使いたい! そんな場合に重宝するのがBluetoothトランスミッター。この秋注目の2製品を紹介する

長年愛用のワイヤードヘッドフォン
iPhoneで使うにはBluetoothレシーバーがおススメ
 11月3日から発売される「iPhone X」は、既存のiPhoneユーザーも乗り換える人が多そうな注目機種だ。ただ、iPhone 6以前のユーザーが乗り換える場合、基本的に従来のワイヤード(有線)ヘッドフォンが使えなくなる。
 
 ご存知かとは思うが、約1年前に発表された「iPhone 7/7 Plus」でヘッドフォン端子が省略された。これにより、ワイヤードヘッドフォンを捨て、Bluetoothヘッドフォンに乗り換える人も多い。これはもちろんiPhone 8/8 Plus」でも同じだ。
 
 実際、Bluetoothヘッドフォンの売り上げは伸びている。最近は「AirPods」に代表される完全ワイヤレスと呼ばれる製品も続々登場。左右のイヤホンが完全に独立しているタイプで、その使い勝手の良さから注目を集めている。
 
 しかし、長年ワイヤードタイプのヘッドフォンを使っているユーザー、特に音質にこだわりを持って使っていたユーザーは、Bluetoothヘッドフォンへの買い替えを躊躇する気持ちも起こるだろう。
 
 もちろん、従来のワイヤードヘッドフォンを利用する方法もある。1番単純なのはiPhoneに付属している、Lighitning端子と3.5mmヘッドフォン端子を変換するアダプターを用いる方法。しかし、ヘッドフォン使用中はLightning端子が使えなくなるというデメリットがある。
 
 そこで今回紹介するのは、Bluetoothレシーバー(受信機)を使用する方法だ。
 
 iPhoneとレシーバーはBluetoothで接続され、レシーバーとヘッドホンは有線でつなぐ方式。レシーバーには3.5mmジャックがあり、好きなワイヤードヘッドフォンをつなぐことができる。
 
 レシーバーは胸ポケットなどに入れておけば、iPhoneはカバンのポケットでも、ズボンのポケットでも、身近なところであれば好きな場所に入れておける。
 
いろいろなスタイルの製品が存在するが……AAC対応が少ない
 上記のように、Bluetoothレシーバー、もしくは送受信が可能なアダプターは結構ある。デザインが違えば使い勝手も異なるので、使いやすいものを選ぶといいだろう。
 
 ただし、注意が必要なのはコーデック。Bluetoothでのオーディオの送受信は圧縮方式がいろいろあり、送信機、受信機側で対応していなければならない。マストとなっているのは最もベーシックなSBC(SubBand Codec)と呼ばれる方式だが、音質があまりよくない。
 
 このほかにAACやaptX、LDACといったコーデックがあり、これらは音質がいいといわれている。また、低遅延のaptX LLといったコーデックもあるが、iPhoneで使えるのはAACとなる。BluetoothレシーバーでAACに対応している製品が少なく、上記の製品ではSBCでの再生となる。
 
 SBCでもiPhoneで再生すること自体に問題があるわけではないが、音にこだわるならばAAC対応製品を選びたいところ。
 
 さて、実はこの秋に登場した2つの新製品はAACに対応するうえ、かなり特徴的な機能を持つ。そこで、その2製品――ソニー「SBH56」とオーディオテクニカ「AT-PHA55BT」を紹介したい。
 
音声検索ができてリモートシャッターも!
ソニー「SBH56」
 ソニー「SBH56」(実売価格 1万円前後)は、正確に言えばBluetoothレシーバーではない。受信に加えて送信も可能だからだ。
 
 送信といっても音楽の送信ではなく、声。レシーバー本体にマイクが内蔵されており、SBH56だけで通話が可能なのだ。
 
 通話だけではなく、SiriやGoogleの音声検索も利用可能。iPhoneを手に持たなくても音声で検索し、音声で結果を知ることができる。
 
 さらに、SBH56はiPhoneのカメラをリモート操作して撮影できる機能も搭載。レシーバー側面にあるカメラボタンを押すことで、カメラのシャッターが切れる。自撮りなど、ちょっと離れた場所から自分を撮りたいというシチュエーションで使える。
 
 もちろん、メインの使い方はBluetoothレシーバーであり、曲の再生や一時停止、早送り/早戻し、音量調整などがリモートで可能。
 
 レシーバー本体に3.5mmジャックがあるので、自分の愛用のヘッドフォンなどを使用できるが、製品には9.2mmドライバーを採用した密閉型イヤフォンが付属。そちらを使用してもいい。
 
 さらに、簡易的ながらスピーカーも内蔵。ヘッドフォンを差していないときはレシーバー本体から音楽が流れるため、極小のBluetoothスピーカーとしても利用可能だ。
 
 音楽再生時のバッテリー駆動時間は約6時間で、コーデックはSBCに加えてAACにも対応。iPhoneで比較的高音質な音楽再生ができる。
 
 本体サイズは幅24.1×奥行き58.2×高さ15.2mmで重量は約17.4g。人差し指に乗ってしまうようなサイズで、背面にはクリップがついており、背広の襟などに装着して利用できる。
 
 音楽を聴くだけでなく、Siriでの検索やカメラのリモート撮影まで行える多機能さが本製品のウリ。どうせBluetoothレシーバーを持つなら、いろいろなことができたほうが便利だろう。
 
とにかく高音質再生に特化!
オーディオテクニカ「AT-PHA55BT」
 オーディオテクニカの「AT-PHA55BT」(実売価格 1万6000円前後)は、「ワイヤレスヘッドフォンアンプ」というカテゴリーの製品。
 
 受信した音を高音質に再生する、というコンセプトのBluetoothレシーバーで、本体サイズは幅32×奥行き79×高さ11mm、重量は約28gと、Bluetoothレシーバーとしては標準的なサイズ感。
 
 しかし、心臓部にはESS製の「ES9118」を採用。DACやヘッドフォンアンプなどを一体化したSoCで、スマートフォンなどモバイル機器向けに開発されたチップだ。
 
 ヘッドフォンアンプは最大50mW+50mWの高出力で、ヘッドフォンのドライバー(ダイナミック型かBA型か)に応じて出力抵抗を切り替えられるスイッチも装備。さまざまなヘッドフォンを最適にドライブできる。
 
 このスイッチは電源スイッチも兼ねており、「OFF」から「A」(ダイナミックドライバー用)または「B」(BAドライバー用)に切り替えることで電源が入る。そして、電源オンと同時にペアリング待機状態となるため、iPhoneなどからペアリング設定を行なえばすぐ接続できる。
 
 本体は共振を抑えるためにアルミニウム素材を採用。ワイヤレス伝送された入力信号のクロックを制御することでジッターを抑制。透明度の高い音質を実現している。
 
 対応コーデックはSBCとAACに対応。また、iPhoneでは利用できないがLDACやaptXといった高音質コーデックにも対応しており、これらをサポートするAndroidスマホやデジタル音楽プレーヤーであれば、より高品位な音楽再生が可能となる。
 
 音楽再生時のバッテリー駆動時間は約8時間。本体側面のボタンにより、音楽再生や一時停止、音量調整、曲送り/戻しがリモートで行なえる。
 
愛用のヘッドフォンを手放せないなら試してみよう
 最近のBluetoothヘッドフォンは音質がいいし、ワイヤレスの環境は実際のところ便利だ。このためBluetoothヘッドフォンへの乗り換えを否定はしない。
 
 それでも、どうしても手持ちのヘッドフォンを使いたい、という方はこれらの製品をチェックしてみるといいだろう。
 
文● ハシモト/ASCII.jp編集部

最終更新:10/30(月) 12:00
アスキー