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ジャン=マルク・バールがTIFF登壇「ジャック・マイヨールは私のヒーロー」

10/30(月) 12:32配信

映画ナタリー

第30回東京国際映画祭にて「ドルフィン・マン ~ジャック・マイヨール、蒼く深い海へ」が、10月28日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで上映。監督のレフテリス・ハリートスと、ナレーションを務めたジャン=マルク・バールが登壇した。

【写真】「ドルフィン・マン ~ジャック・マイヨール、蒼く深い海へ」(他5枚)

本作は、1988年公開のリュック・ベッソン監督作「グラン・ブルー」のモデルとなった、フランス人フリーダイバー、ジャック・マイヨールの数奇な生涯を追うドキュメンタリー。奔放な性格で世界を放浪していたマイヨールは、フロリダでイルカに出会って素潜りに目覚め、インドでヨガの修行や日本で禅を学ぶなど、人間の限界に挑戦する術を極めようとした。49歳のときには、人類史上初めて素潜りで水深100m超の快挙を成し遂げている。やがて「グラン・ブルー」で世界に名を知られるようになるが、晩年は孤独に病み、2001年に74歳で自ら命を絶った。

「グラン・ブルー」でマイヨールを演じたバールは、「『グラン・ブルー』に参加できたことは、私にとっては贈り物のようなもの。ただ、ジャック本人を描いたものではなく、映画のキャラクターのほうがポピュラーになってしまった。一般の方々にもっとジャックという人を理解してもらえるように説明するべきだと感じていた」と語る。マイヨールの独白をバールがナレーションするという監督のアイデアに賛同して参加した「ドルフィン・マン ~ジャック・マイヨール、蒼く深い海へ」では、普段の演技とは違い、観客の心に訴えかけるよう苦心したという。また「グラン・ブルー」への出演を機にマイヨールと親交を深めたバールは、「ジャックは複雑な人間であり、サムライ的でもあったし、メンターでもあった。私にとってスーパーヒーローです」と振り返った。

「ドルフィン・マン ~ジャック・マイヨール、蒼く深い海へ」は当初、ギリシャで小規模なプロジェクトとしてスタートを切ったが、マイヨール人気からフランス、日本、カナダの出資も受けることに。文化の壁に苦心しながらも、3年かけて世界のマイヨールにまつわる人々を取材したハリートスは「製作を通し、フリーダイビングについて新たに学び、新たな世界のドアが開いた感覚がある」とコメント。フリーダイビングは海底の深い暗闇に潜るだけでなく、「自身をより深く知ることにつながるものだと気付いた」と明かす。

最後にハリートスとバールは、観客とともに水深100mの海を360度映した「ドルフィン・マンVR - DIVE」を鑑賞。VR映像を初体験したバールは、「映画の新たな次元になると思いますが、360度映像になっても変わらず、映画にはフレームがあり、監督がいて俳優がいるということを知り、ほっとしました」と語り、会場を沸かせた。

「ドルフィン・マン ~ジャック・マイヨール、蒼く深い海へ」は、11月26日にWOWOWプライムにて初放送。なお関連番組として「グラン・ブルー(オリジナル・バージョン)」が11月1日にWOWOWシネマで放送される。

ノンフィクションW「ドルフィン・マン ~ジャック・マイヨール、蒼く深い海へ」
WOWOWプライム 2017年11月26日(日)20:30~

グラン・ブルー(オリジナル・バージョン)
WOWOWシネマ 2017年11月1日(水)21:00~ほか(字幕版)

(c)Mayol family archive (c)2017 TIFF

最終更新:10/30(月) 14:00
映画ナタリー