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【北の大地日本ハムへ 清宮伝説】〈4〉遊撃に投手…夢プランは終わらない

10/30(月) 10:03配信

スポーツ報知

 一塁後方に上がった飛球に帽子を取って、猛然とダッシュした。清宮は距離感がつかみにくいフライでも、何度ももぎ捕ってきた。守りを不安視する識者もいるが、早実・和泉監督は「あんなに真後ろの守備範囲が広い一塁手は見たことがない」と驚き、ある説を唱えた。「ハイパントの要領だと思う。飛球の落下地点を読み、最短距離で到達し、キャッチする感覚に優れている」。父・克幸氏譲りのラグビーで培った産物と分析した。

【写真】記者会見で報道陣のフラッシュを浴びる早実・清宮

 2年春に清宮は背番号8で一時、中堅にコンバート。指揮官はひそかに構想を温めていた。「1年は一塁。2年で中堅。3年になれば遊撃も」。遠投110メートルの強肩に、50メートル6秒3と大柄にしては俊敏。柔軟な股関節、グラブさばきで「Aロッドのような大型遊撃手になれる」と見ていた。

 しかし、大胆な計画はチーム事情でお蔵入り。内野手の送球が乱れるケースが少なくないため、安心して一塁を任せられるのが、清宮しかいなかった。和泉監督は「早実が大阪桐蔭みたいなタレント集団なら、一塁以外もできた」と笑う。

 今春センバツでは、登板の可能性もあった。2回戦(東海大福岡戦)で6点を追う9回。4番手の投手に代打を送り、猛反撃に出ると、もうベンチに控えの投手はいなかった。裏の守りに備え、指揮官は中学までの経験者を探した。「橘内、野村、あとは…清宮!」

 秘策は幻に終わった。それでも、日本ハム・栗山監督は指名あいさつで「特徴は和泉監督に聞いている」と語った。夢の育成案はプロに受け継がれる。(山崎 智)

最終更新:11/1(水) 18:48
スポーツ報知

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