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【日本シリーズ】ソフト連勝の裏に工藤監督の自信と東浜の粘り

10/30(月) 16:46配信

東スポWeb

【加藤伸一 インハイアウトロー】ソフトバンクは工藤監督の采配にも自信のほどが表れていた。象徴的だったのが1―3の7回の攻撃だ。先頭の代打明石が左中間への二塁打で出塁すると、続く代打城所にセーフティーバントを指示。DeNAはこの回の頭から三上を投入しており、8回以降をパットン―山崎康のリレーで逃げ切る考えだったはずだが、工藤監督は「1点ずつ返せば勝負になる」と踏んだのだろう。相手失策で打線がつながるラッキーな面があったとはいえ、二死満塁からの中村晃の2点打で見事に逆転した。

 日本シリーズ初先発の東浜の投球にも目を見張るものがあった。緊張や力みがあったのか生命線のシンカーが思うように「抜け」てくれず、立ち上がりから苦しんだ。初回は3番ロペスの初球打ちに助けられて10球で切り抜けたが、2回は一死一塁から6番柴田に粘られて11球目で四球を与えるなど計30球を要した。それでもイライラせず、低めを丁寧に突く我慢の投球を続けた。梶谷に浴びた6回の同点ソロは内角高めのボール球で“交通事故”のようなもの。続くロペスに不運な内野安打を許したところで無念の降板となったが、西武の菊池と並ぶ16勝で最多勝のタイトルを手にしただけのことはある。

 もともと東浜は謙虚な性格で“俺が俺が”というタイプでもなく、最優先に考えているのはチームの勝利。リリーフ陣は質量とも豊富で、最低5回を投げ切れば…と割り切れるからこそ球数を費やすこともできる。ヤフオクドームでの2試合では、ソフトバンクの強さばかりが目立った。(本紙評論家)

最終更新:10/30(月) 18:08
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