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【ライブレポート】布袋寅泰、ツアー初日「『Paradox』の世界を楽しんでもらえましたか?」

10/30(月) 13:23配信

BARKS

布袋寅泰が10月26日(木)、<HOTEI Live In Japan 2017 ~Paradox Tour~>と題し、全国ホールツアー初日公演をベイシア文化ホール(群馬県民会館)で行った。結論から書こう。知的でクール、そして布袋寅泰らしい攻撃的でアヴァンギャルドでスウィートな最高のGIG(ライヴ)だった。

◆布袋寅泰 ライブ画像

10月25日(水)にリリースされた最新アルバム『Paradox』を軸にしながらも、BOOWYやCOMPLEX時代のナンバーも織り交ぜ、テーマとされた“混迷の時代”をリアリティを持って半歩先ゆく視点で描ききった圧巻のステージ。大人のロックンロールの魅力を感じた、鳥肌ものの一夜だった。

会場は地元群馬であることもあり、開演前から大きな声援が飛び交うなか、オープニング・ナンバー「Amplifire」で幕は開けた。最新作のリードチューンである硬質なビートを持つロックンロールだ。「Amplifire」とは造語でAmplifier(増幅)とfire(炎)がかかっている。歌詞における「絶望がないから 欲望もない世界」などスリリングなパワーワードに心奪われた。

布袋寅泰は、自身の活動を世界へとよりリンクさせるために現在イギリスに移住している。直接的に感じたであろうイギリスのEU離脱やテロなどの社会問題に揺れる混迷の時代という空気感。日本でも突然の解散総選挙が先日行われたばかりであり、最新アルバム収録曲「Pandemoniac Frustration」で描かれた「銃を規制できないAmerikaの議員 失業者で溢れるEurope 不穏な空気が澱むAsia」という描写のヒリヒリとしたリアル。そして「混迷の時代に神は今何を語るのか」という問いが胸に響く。

今の時代だからこそリアルを感じる、破壊力高い近未来デストピア感あるCOMPLEXの「Crash Complexion」(1989年リリース)や、ロマンティシズムな決意表明を感じられた傑作アルバム『GUITARHYTHM III』(1992年リリース)に収録された「DIRTY STAR」の衝撃。そして、イギリスで生まれた音楽に影響を受けた布袋ならではの七色に輝くギターや多彩なビート展開がたまらない新曲「London Bridge」など、アートを感じるポップロック・ナンバーが続く。

布袋は、本編ラストのMCで「『Paradox』の世界を楽しんでもらえましたか? 重厚でヘヴィでロックンロール。だけどどこか切なくてロマンティック。今、世界は揺れています。混迷しています。そして迷っています。そんな時代に生きている自分たちは何を考え、何を見つめて未来に向けてどんな思いを確かめながら生きていくのか。そんな問題提起も含めたちょっとビターでシリアスだけど、メチャクチャ踊れるアルバムに仕上がったと思います。今夜、帰り道に聴くとまた違う風景が広がると思います。是非、長く愛して欲しいアルバムです。いろんな思いが詰まってるけど、それは僕だけの思いじゃないと思うんだよね。きっと何かが必ず見つかるはず。宝探しのように、サウンドの波の中に散りばめたダイヤモンドを探してください。」と熱く語った。

まるで映画のハイライト・シーンのごとく矢継ぎ早に繰り広げられていくスペシャルなセットリストが続くなか、布袋曰く“俺たちの新しいテーマソング”という新曲「Dreamers Are Lonely」に魂を揺さぶられた。名曲「LONELY★WILD」の第二章ともいえる、心に染み渡る優しさを感じられたポップナンバーだ。

ツアー初日とは思えない完成度の高いステージを魅せる布袋バンドと、それに答える超満員のハイテンションなオーディエンスたち。今回のツアー・メンバーは盟友であるザ・ルースターズのベーシスト井上富雄、デヴィッド・ボウイ・バンドでドラムを叩いていたザッカリー・アルフォード、ソウル・フラワー・ユニオンのキーボーディスト奥野真哉、サイドギターには布袋を敬愛する黒田晃年、プログラミングには岸利至らが参加するなど、日本が誇る鉄壁のメンバーが集結している。

ツアーは、10月26日(木)ベイシア文化ホール(群馬県民会館)公演を皮切りに、12月22日(金) 名古屋国際会議場 センチュリーホールまで、全17公演が続いていく。さらに、12月25日(月)クリスマスには<HOTEI Paradox Tour 2017 The FINAL ~Rock’n Roll Circus~>と題し、横浜アリーナで盛大なロック・パーティーも繰り広げられる。ぜひ、世界水準の“布袋寅泰バンド”のアヴァンギャルドなプレイを生で体感して欲しい。いま必ずや観るべきステージだ。

文◎ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)
撮影◎山本倫子

※BOOWYの2つ目の「O」の正式表記は「O」にストローク

<HOTEI Live In Japan 2017 ~Paradox Tour~>
10月26日(木)群馬・ベイシア文化ホール(群馬県民会館)
10月30日(月)東京 ・NHKホール
11月4日(土)大阪 ・SAYAKAホール(大阪狭山市文化会館)
11月5日(日)茨城・日立市民会館
11月11日(土)鹿児島・鹿児島市民文化ホール 第1ホール
11月12日(日)熊本・荒尾総合文化センター 大ホール
11月16日(木)宮城・仙台サンプラザホール
11月17日(金)滋賀・滋賀県立文化産業交流会館
11月19日(日)千葉・市川市文化会館
11月24日(金)広島・広島JMSアステールプラザ大ホール
11月26日(日)神奈川・よこすか芸術劇場
12月2日(土)神奈川・カルッツ かわさき(川崎市スポーツ・文化総合センター)
12月3日(日)長野・長野市芸術館
12月10日(日)福岡・福岡サンパレスホテル&ホール
12月16日(土)大阪・オリックス劇場
12月17日(日)大阪・オリックス劇場
12月22日(金)愛知・名古屋国際会議場 センチュリーホール
前売り/全席指定:8,000円(税込)
チケット一般発売:9月3日より各地順次発売開始
※3歳未満入場不可(3歳以上有料)

<HOTEI Paradox Tour 2017 The FINAL ~Rock’n Roll Circus~>
12月25日(月) 神奈川・横浜アリーナ
前売り/全席指定 8,800円(税込)
※3歳未満入場不可(3歳以上有料)

最終更新:10/30(月) 13:23
BARKS