ここから本文です

異例の太平洋“3隻”展開、アメリカが誇るニミッツ級空母の戦力

2017/10/30(月) 20:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

アメリカ海軍は10月25日(現地時間)、空母ニミッツが対ISISへの作戦を展開していた中東を離れ、事前の予定通り太平洋に向かったと発表した。

【写真付き全文はこちら】異例の太平洋“3隻”展開、アメリカが誇るニミッツ級空母の戦力

空母ニミッツは、北朝鮮を取り巻く緊張が高まるなか、すでに太平洋に展開している他の2隻の空母、ロナルド・レーガン、セオドア・ルーズベルトに加わる。

北朝鮮は1カ月以上、ミサイル発射実験を行っていないが、先週、太平洋上での水爆実験の可能性を示唆するなど、示威行為を続けている。

3隻の空母は太平洋に何を運んでいるのか。その戦力を見てみよう。

※写真付き詳細は記事上部のリンクよりご覧になれます。

現在、太平洋に展開している3隻のニミッツ級原子力空母、ニミッツ、セオドア・ルーズベルト、ロナルド・レーガン。

空母ニミッツはニミッツ級空母の1番艦、就役中の空母としてはアメリカで最も古い空母で、就役は1975年。セオドア・ルーズベルトの就役は1986年、ロナルド・レーガンは2003年。

全長は1092フィート(約333メートル)、全幅252フィート(約77メートル)、海面から甲板までの高さは134フィート(約41メートル)。

2基の原子炉が4基の蒸気タービンを動かす。最大速力は34マイル(約55キロ)を超える。

各艦とも空母航空団の母艦となる。空母航空団は通常、9つの飛行隊、5タイプの航空機で構成される。

主力は4つの戦闘攻撃飛行隊。ホーネットやスーパーホーネットなど、F/A-18シリーズを使用。

早期警戒飛行隊、機体はE-2C ホークアイ。

電子攻撃飛行隊、EA-18G グラウラー。

後方支援飛行隊、C2-A グレイハウンド。

2つのシーホークヘリコプター飛行隊。

現在、ニミッツには第11空母航空団、セオドア・ルーズベルトには第17空母航空団、ロナルド・レーガンには第5空母航空団が配備されている。

空母の武器はあくまで艦載機。兵装は2つの防御用兵器のみ。

1つは、シースパロー艦対空ミサイルシステム。RIM-7ミサイルを使用。

もう1つは、20mmファランクス近接防御火器システム(CIWS)。敵ミサイルへの最終防衛手段となる。

空母は通常、空母打撃群と呼ばれる艦隊で行動する。

空母打撃群は空母を旗艦に、少なくとも1隻の巡洋艦、6~10隻の駆逐艦もしくはフリゲート艦で構成される。空母は攻撃を担当し、他の艦は空母を護衛する。ニミッツ、セオドア・ルーズベルト、ロナルド・レーガンは、現在、空母打撃群を率いて大西洋に展開している。

3隻の空母が同時に太平洋に展開するのは6月以来のこと。アメリカ海軍の広報官フランダース中佐は、これは極めて異例なことと語った。

また国防総省は、3隻の空母は「特定の脅威に対応するものではない」と述べた。フランダース中佐も空母ニミッツの今回の行動は数カ月前から予定されていたもので、ワシントン州にある母港キトサップ海軍基地に帰還するためものと語った。
ニミッツがそのまま母港に向かうのか、あるいは太平洋に一定期間留まるのかという質問に対してフランダース中佐は、ニミッツの今後の行動は第7艦隊の作戦次第とだけ答えた。

[原文:3 US carriers are now in the Pacific amid tensions with North Korea ー here's what they bring with them]
(翻訳:増田隆幸)

最終更新:2017/10/30(月) 21:41
BUSINESS INSIDER JAPAN