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劇「対馬丸」を上演 平和の尊さ訴える 宇検村田検中文化祭

10/30(月) 13:02配信

南海日日新聞

 鹿児島県奄美大島宇検村の田検(たけん)」中学校(石澤博治校長、生徒32人)で28日、創立70周年記念文化祭があった。保護者や住民ら約100人が来場。2年生による劇「対馬丸」の上演があり、戦争の悲惨さ、平和の尊さを訴えた。

 対馬丸は1944年8月22日、学童や一般疎開者を乗せて沖縄を出港。悪石島沖で米潜水艦に撃沈された。判明分だけで学童を含む1400人以上が犠牲になった。多くの犠牲者の遺体が流れ着いた同村の船越(ふのし)海岸には今年3月、慰霊碑が建立された。

 劇は観客も対馬丸の乗客という設定で進められた。生徒らは舞台を飛び出し、観客も巻き込みながら真剣な演技を披露。最後は「夢や希望を奪われた子どもたちから与えられた平和という課題について一人一人が考えてほしい」と訴えた。

 生還した男子生徒役を演じた男子生徒は「修学旅行で長崎に行った時、原爆や戦争の悲惨さを痛感して、対馬丸をテーマにしようと決まった」と上演の経緯を説明し、「戦争が二度とあってはならないというメッセージをしっかり受け継いでいきたい」と話した。

 孫の演技を見に来たという山下松乃さん(80)=同村平田=は「当時は村にいなかったが、悲惨な状況は聞いている。子どもたちが対馬丸の悲劇を真剣に考え、題材に選んだのは素晴らしいこと」と賞賛した。

奄美の南海日日新聞

最終更新:10/30(月) 13:02
南海日日新聞