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【MLBプレーオフ】差別行為で処分のグリエルを救ったベテランの気遣い、ダルビッシュの寛容さ

10/30(月) 22:10配信

Full-Count

球界屈指の人格者、メジャー20年目のベルトランが仲介役を買って出る

 元DeNAでアストロズのユリ・グリエル内野手が、ドジャースのダルビッシュ有投手に対して人種差別と取られる行為をした騒動で、球界屈指の人格者として知られるベテラン野手が仲介に一役買っていた。通算435本塁打を誇るメジャー20年目、アストロズのカルロス・ベルトラン外野手だ。米メディア「ジ・アスレティック」が伝えている。

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 アストロズ本拠地で行われた第3戦で、2回にダルビッシュから先制弾を放ったグリエルは、ダグアウトに戻った後、アジア系の人々を侮辱する差別行為を取ったとして批判を浴びた。結果、来季開幕から5試合の出場停止処分が科されたが、グリエルは悪気がなかったと主張。ダルビッシュも「誰も完璧な人間はいない」と寛容な応対を見せていた。

 記事によれば、第3戦の試合終盤にチーム関係者から事の顛末を聞いたベルトランは、グリエルと直接話し、キューバ人内野手に全く悪気がなかったことを確認。さらに「ワールドシリーズで戦っていることを忘れるな。一挙手一投足に注目が集まる。テレビカメラが至るところにあるんだ」と忠告したという。しっかりと謝罪すること、MLBの処分に従うことなどをアドバイスとして送ったベルトランは、同時にダルビッシュにもコンタクトを取った。

ダルビッシュにもメール「あの言葉は君がいかに素晴らしい人間かを物語っている」

 昨季途中にヤンキースからレンジャーズへトレード移籍したベテラン外野手は、わずか2か月ではあるがダルビッシュとチームメートだった。騒動後に更新された右腕のツイートを見たベルトランは、「あの言葉は君がいかに素晴らしい人間かを物語っている」とダルビッシュにメールを送り、グリエルに対する許しを求めたという。同時に、グリエルがサポートする価値のない人間だったら、間を取り持つこともなかったと告げたそうだ。

 ベルトランがダルビッシュから受けた返信は、会見やツイートと同様に、ミスから学んで前に進んでいこう、という内容だったという。第4戦前のクラブハウスで目に見えて落ち込んでいるグリエルに「彼(ダルビッシュ)は敵意を抱いてはいないことを伝えたかった」と、ベルトランはダルビッシュから来た返信を見せた。「こういう仲立ちに入ったのも、お前がいいヤツだと信じているからだ。そして、彼が何の反感も持っていないと伝えたかったんだ」と励ましたが、第4戦は3打数無安打と快音響かず、チームも敗れた。

 だが、第5戦で効果は表れた。グリエルは4回の同点3ランを含む2安打3打点で勝利に貢献。アストロズは悲願の球団史上初となる世界一に王手を掛けた。ベテランの心遣いが、グリエルとチームを救った。

Full-Count編集部

最終更新:10/30(月) 22:10
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