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ソフトバンクが連勝スタート 勝敗を分けた“守備力”

10/30(月) 13:00配信

ベースボールキング

痛恨の落球エラーから悪夢…

 10月29日に行われた日本シリーズ第2戦、勝敗を分けたのは守備力だった。

 第1戦で1-10と大敗を喫したDeNAだったが、この日は先発の2年目左腕・今永昇太が好投。初回に柳田悠岐のヒットを足がかりにあっさりと先制を許してしまったものの、その後は持ち前の強気の投球でソフトバンクに追加点を許さない。

 すると、5回まで筒香嘉智の2安打のみに抑えられていた打線が6回にお目覚め。梶谷隆幸の同点ソロ、宮崎敏郎の2ランで3-1と逆転に成功した。その裏、相手の攻撃を今永がきっちり三者凡退に抑え、あとは7回をしのげばパットン、山崎康晃という必勝リレーにつなぐ展望も見えていた。

 ところが、三上朋也と砂田毅樹の中継ぎ陣が捕まり、7回一死三塁から柳田悠岐に適時打を許して1点差。なおも一死一塁の場面で、この回3人目の投手となったパットンから今宮健太が放った強い打球は二塁手・柴田竜拓が好捕。4-6-3のダブルプレーかと思われたが、ここで遊撃手の倉本寿彦が柴田からの送球を痛恨の落球エラー。オールセーフとなり、結果的に、二死満塁から中村晃の2点適時打によって逆転を許してしまった。

対照的だった今宮の好プレー

 一方で、8回のソフトバンクの守備では対照的な好プレーが見られた。

 一死走者なしから打席に入ったロペスの当たりは三遊間へ。通常なら内野安打になりそうな当たりだったが、三遊間最深部で捕球した遊撃・今宮が強肩を発動。即座に反転して一塁へ送球し、これが間一髪でアウト。DeNAの反撃の芽を見事に摘み取ってみせた。

 今季の今宮の守備率は.988。両リーグで規定打席に到達した7人の遊撃手の中では最高の成績だ。そもそも、ソフトバンクはチーム全体で高い守備力を誇る。ソフトバンクのシーズン38失策というのは、2位の中日(57失策)に大差をつける12球団最少の数字。1991年の西武と並ぶ、プロ野球最少タイ記録でもある。当時との試合数(=130試合/現在は143試合)のちがいを考慮すれば、実質的な新記録とも言える。

 わずかなミス、油断が致命傷となる短期決戦。特に勝敗を分けることとなった失策を犯した倉本は、その重さ、悔しさが身にしみていることだろう。

 DeNAにとっては痛い連敗スタートとなった日本シリーズだが、このまま終わるわけにはいかない。第3戦目から舞台は本拠地・横浜スタジアムに変わる。チームとしてはセ・リーグ代表としての意地を、倉本には汚名返上となるプレーを本拠地のファンの前で見せてもらいたい。


文=清家茂樹(せいけ・しげき)

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