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大規模白化から急回復 白浜町臨海のサンゴ

2017/10/30(月) 17:00配信

紀伊民報

 今夏、和歌山県白浜町臨海の北浜海岸周辺で発生した大規模なサンゴの白化現象が回復していることが、海岸を管理する京都大学瀬戸臨海実験所の久保田信准教授(64)の調査で分かった。久保田准教授は「1カ月余りで回復に転じるとは思わなかった」と驚いている。

 久保田准教授は9月上旬の調査と対比しようと10月中旬、北浜海岸の第1岩礁を中心にした水深約1~2メートルの海域をシュノーケリングで調べた。対象はサンゴ類とイソギンチャク類の計360群体。

 172群体と最も多いミドリイシ類は9月の調査で死滅状態に近い完全白化が45群体あったが、10月には3群体まで減り、9割以上が回復していた。キクメイシ類は全体の半分近くを占める40群体が完全白化していたが、95%が回復。ただ、イソギンチャク類は完全白化したままだった。

 久保田准教授は20年以上前から北浜海岸で定点観測を続けているが、今回のような大規模な白化現象は初めてという。「来年、暖かくなった頃に再調査して回復度合いを調べたい。このまま復活するのか、繰り返し白化がどのような率で起こるのか確認したい」と注目している。

最終更新:2017/10/30(月) 17:00
紀伊民報