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中国の若者「癱」と「宅」? 6割が健康意識が希薄で、運動不足

2017/10/30(月) 12:15配信

CNS(China News Service)

【東方新報】「深夜に串焼き片手に大酒を飲み、勉強も遊びもベッドの上」──。最近の中国の言葉で、「癱」といえば、ソファーにだらしなく座る様子。「宅」は、日本語の「オタク」が語源の、外で遊ばず部屋に引きこもっている状態のこと。こうした言葉が、最近の中国の若者を表す言葉になってきている。

 気ままに不規則な生活を送る間に、基礎体力が低下してきているというのだ。「運動会の記録が何年も更新されていない」「(学校入学時に行う)新入生軍事訓練の初日に何人もの生徒が倒れた」……こういったニュースが増えるにつれて、若者の基礎体力に注目が集まるようになってきた。

 中国青年報社社会調査センターとアンケートサイト、問巻網(Wenjuan.com)がこのほど共同で、18~35歳の若者1983人を対象にアンケート調査を行った結果、20.1%の回答者は自身の基礎体力は基準以上であると答え、50.7%は基準値、27.4%は何らかの自覚症状があるものの臨床検査では異常が見られない、いわば「不完全な健康状態」であると感じており、1.8%の回答者は具合が悪くなることがよくあると答えた。

 北京(Beijing)の大学2年生の張楠(Zhang Nan)さんは、毎日教室と食堂と寮の往復だけという生活を続けているため、明らかに高校時代よりも体力が落ちたと感じているという。「高校生の時は、1000メートル走でクラス50人以上の男子生徒の中でいつも上位3人に入っていたのに、今では学科内の30人の男子学生の中で体力測定結果はいつもビリ。体力測定で走るとめまいがするし、体力が回復するまでに2~3日もかかる。少しでも運動すると息が上がるようになってしまい、心肺機能も持久力もかなり落ちてしまった」という。

 2年前から大学の生活指導員を務める王林(仮名)さんは、自分の体力が下り坂に差しかかっていると感じているという。「以前は徹夜でサッカーを観戦したり、夜食を食べに深夜に出かけたりしても、何ともなかった。今では少しでもゲームに没頭して夜ふかしをすると、翌朝は頭痛がする。学校行事で登山に行ったが、山頂にたどり着くまでに何度も休憩を取らなければならなかった」という。

 南京理工大学(Nanjing University of Science and Technology)運動指数研究センターの王宗平(Wang Zongping)主任は「生活のストレスや、社会の動きが速すぎることなどが原因で、現代の若者たちは不完全な健康状態にある。特に大学生の体力の下降が目立つ。スピード、持久力、パワーなどが特に落ちている」と話す。

 また、運動の頻度について尋ねたところ、「週に3回以下」が44.5%、「週に3~4回」が37.7%、「毎日」17.8%だった。

 体力が落ちた原因について「健康意識が希薄で、運動不足だから」が65.4%、「勉強や仕事が忙しく、ストレスが大きい」が52.3%、「遊ぶことに時間を割きすぎて運動をする時間がない」が49.9%、「生活習慣・飲食習慣が不規則だから」が49.0%だった。

 王主任は、「現代では高血圧や高コレステロール、糖尿病など様々な病気の低年齢化が進んでいる。若者自身が自覚を持って運動を習慣づけ、喫煙や深酒をしない、携帯ばかりいじらないなど、悪い習慣を断つしかない」と話す。

 また、「若い人たちは、健康は自分のためだけでなく、家族、社会に対しての責任でもあるということを自覚しなければならない」とも述べた。(c)東方新報/AFPBB News

※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。

最終更新:2017/10/30(月) 12:15
CNS(China News Service)