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日本株は小幅続伸へ、ハイテクや原油高好感-米金利低下重し

10/30(月) 8:08配信

Bloomberg

30日の東京株式市場はTOPIXが3日ぶり小反落。米国の金利低下から銀行や保険など金融株が安くなったほか、医薬品や食料品など内需ディフェンシブ関連も下落。半面、業績期待から電機や機械など輸出関連の一角、化学など素材は高い。

TOPIXの終値は前週末比0.21ポイント(0.01%)安の1770.84。日経平均株価は3円22銭(0.01%)高の2万2011円67銭と3日続伸。

SMBC信託銀行の山口真弘シニアマーケットアナリストは、「FRB次期議長にパウエル氏が浮上し、テイラー氏を織り込むように上昇してきた米金利が巻き戻しで上がりづらくなった」と指摘。日本株は短期的には買われすぎのサインが目立っていると述べた。

事情に詳しい関係者3人によれば、トランプ大統領は次期連邦準備制度理事会(FRB)議長にジェローム・パウエルFRB理事を指名する方向に傾いている。この報道を受けて、現在の金融政策スタンスが維持されるとの観測が広がり、27日の米債券市場は上昇。10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し2.41%となった。また米商務省の発表によると、7-9月のGDP(季節調整済み、年率)速報値は前期比3%増。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は2.6%増だった。

東海東京調査センターの平川昇二チーフグローバルストラテジストは、米GDPはコンセンサスを上回ったものの、「在庫増加分が持ち上げていて、基盤となる個人消費の減速が続いている」との見方を示した。米金利低下を背景として、きょうの東京株市場では銀行がTOPIXの下落寄与度首位となったのをはじめ、保険、証券・商品先物取引など金融株が安くなった。

きょうのドル・円相場が一時113円53銭と、先週末の日本株終値時点の114円12銭から円が上昇したことも上値の重しとなった。東証1部騰落レシオは125%と、120%以上で過熱気味だ。日経平均は小幅上昇したものの、「2万2000円に達したことによる達成感」から上値では利益確定売りも出やすいとSMBC信託の山口氏はみる。

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最終更新:10/30(月) 15:57
Bloomberg