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天皇陛下の退位前に「訪韓」論議が再浮上か 韓国外相「実現すれば両国関係発展の契機」

10/31(火) 13:45配信

J-CASTニュース

 2019年3月末の退位が有力視されている天皇陛下の訪韓について、韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相が「実現すれば両国関係の発展の契機になる」と期待を示した。

 天皇皇后両陛下は、第2次世界大戦の犠牲者を追悼する「慰霊の旅」を続けており、1992年に中国訪問が実現したものの、韓国への訪問は実現していない。2016年夏に天皇陛下が退位の意向を強く示唆するビデオメッセージを公表した際は、訪韓が「宿題」として残っているとして、韓国メディアを中心に実現に向けた期待感が高まったこともある。今回の康氏の発言をきっかけに議論が再び起こる可能性もあるが、15年末の慰安婦問題をめぐる日韓合意の履行など懸案は多く、実現までのハードルはきわめて高い。

■「訪韓のための条件が整うべき」とも

 康外相の発言は、2017年10月30日の国会で開かれた外交統一委員会の同省に対する国政監査で、与党議員の質問への答弁の中で出た。議員の

  「天皇の訪韓が日韓関係の発展と(両)国民の親善に必要だと思うか」

という質問に対して、康外相は

  「天皇の訪韓が実現すれば、両国関係の発展のために大きな契機になると評価している」

と答弁。ただし、実現可能性については

  「ただ、訪韓のための条件が整うべきで、日本政府との協力、協調、調整が必要な部分であるため、現時点ではいつ実現するかについて予想するのは難しい」

とも述べた。

 実際、ハードルはまだきわめて高い。2012年8月に、当時の李明博(イ・ミョンバク)韓国大統領が、教育関連行事のあいさつの中で、

  「天皇は韓国を訪問したいのであれば、独立運動で亡くなった人々に心から謝罪すればいいというのが私の願いだ」

と発言。朴氏は、この発言の4日前に歴代韓国の大統領としては初めて竹島(韓国名・独島)上陸を強行したこともあって、日韓関係は一気に冷え込んだ。康外相自身も2017年10月17日に元慰安婦や家族、支援団体関係者らを招いて昼食会を開き、意見を聞いたばかりだ。

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最終更新:10/31(火) 13:45
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