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KDDIがモーターショーでPRしたものは? クルマの予約や点検をスマートに

10/31(火) 6:35配信

ITmedia ビジネスオンライン

 「東京モーターショー2017」で、KDDIは「Mobility×IoT ~クルマとつながるIoT~」をテーマにブースを出展。IoT(モノのインターネット)などの技術を活用した自動車の予約・点検システムなど、通信事業者ならではのサービスを紹介している。

【画像】「うたパス」をカーナビに表示する様子

●カーシェアの予約システムを参考展示

 KDDIブースで人気を集めていたのが、参考出展した自動車の予約システムだ。スマートフォンのカメラで自動車を撮影すると、アプリ上で自動車の予約、決済、エンジン始動までの一連の手続きを行える。

 カメラで自動車を撮影すると、車種を自動で判断して「『Toyota-86』を予約しますか?」などのプッシュ通知を表示。「OK」をタップすると詳細画面に推移し、車番や最大乗員数などを確認できるほか、利用日、利用時間、決済方法などを選択できる。

 選択した後に「決定」ボタンを押すと予約が完了。クレジットカードを選択した場合は決済も自動で行われる。次いで表示される「START」ボタンを押すと車にエンジンがかかり、自動運転によって受け渡し場所にやってくる――という流れだ。

 あくまで自動車の模型を活用した参考出展であり、実用化の時期は未定。実用化後はカーシェアリングやレンタカーを手掛ける企業への導入を見込んでいる。

「KDDIのカーシェア進出は今のところない」

 大手携帯事業者では、ソフトバンクグループが5月に中国配車サービス大手のDidi Chuxing(滴滴出行)に約5500億円を出資。10月には、カーシェアリングサービス世界最大手の米Uber Technologiesに出資することを明らかした。また、NTTドコモは11月からカーシェアリングサービス「dカーシェア」をスタートすることを発表している。

 KDDIの広報担当者にカーシェア事業参入への意向を聞いたところ、「NTTドコモの発表には驚かされた。当社がカーシェアリングサービスを始める予定は今のところない」と話していた。

●タブレットで計器をチェック、カーナビとアプリを連携

 次いで目を引いたのが、タブレットをエンジンルームにかざすだけで計器類の状態を把握できるシステム「Connected AR」。各種センサーがエンジンオイル、ブレーキオイル、冷却水、ウォッシャー液――などの残量を取得し、画面上に「問題ありません」「交換が必要です」などの通知を表示する仕組みで、2020年ごろの実用化を目指している。

 またKDDIは、トヨタ自動車や米Fordなどと共同で、スマホと車を連携して車載ディスプレイでのアプリ操作を可能にするプラットフォーム「スマートデバイスリンク」の普及に努めている。

 ブースでは、ナビタイムジャパンが手掛ける地図アプリ「NAVITIME」やKDDIの音楽アプリ「うたパス」とカーナビを連携し、詳細な地図や楽曲のプレイリストを画面に表示する様子を紹介していた。

 広報担当者は「従来、カーナビでは楽曲の早送りや巻き戻し、一時停止などの基本的な機能しか利用できなかった。アプリとカーナビを連携することで、車内でも普段から聞いているプレイリストを楽しんでほしい」と説明する。

●商談をスマートにする「ガラスソリューション」

 自動車の販売店やショールームをターゲットとしたガラス製ディスプレイ「ガラスソリューション」も展示されていた。

 キューブ状のコントローラーに「SPECS」「DOCS」「IMAGES」などの単語が記載されており、それぞれが書かれた面を下にしてディスプレイ上に置くと、車のスペック、契約書、画像など単語の意味に対応した資料が表示される仕組み。

 各種資料は、タッチパネルによって拡大・縮小することや、向きを変えることが可能だ。

 広報担当者は「商談の際にデスクの上に資料が山積みになり、必要なものが見当たらない状況を改善できる。既に技術的には完成しているため、今後は多くの店舗に導入してもらえるようマーケティングに注力したい」と話している。