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桐生9秒98にも陸連がバカ騒ぎしないワケ

10/31(火) 16:45配信

東スポWeb

 今年の陸上界の顔は? 9月に桐生祥秀(21=東洋大)が、男子100メートルで日本人初の9秒台となる9秒98をマークして話題をさらった。「9秒98」は今年の新語・流行語大賞候補との声もあり、アシックス社は9秒98の記念Tシャツを販売した。歴史に残る快挙とあって、陸上界もバカ騒ぎをしても良さそうなものだが、比較的“冷静ムード”。これには、勢いに乗る日本短距離陣の奮闘ぶりが反映されているようだ。

 桐生に記録を破られるまで10秒00の日本記録を保持してきた日本陸連の伊東浩司強化委員長(47)は「桐生君の9秒台はもちろんすごいが、(サニブラウン)ハキーム君のファイナリストもすごいし、山県(亮太)君の記録も素晴らしい。いろいろな見方もあり、平等の精神が働いているのかもしれませんね」と分析する。

 確かに、今年の陸上世界選手権(ロンドン)では、サニブラウンが100メートルで準決勝進出、200メートルではあのウサイン・ボルト氏(31=ジャマイカ)の18歳11か月を更新する18歳5か月の史上最年少で決勝に進出した。山県は9月に、桐生が9秒98を出した際の追い風1・8メートルより弱い追い風0・2メートルで10秒00を記録しており、この2人も「すごい」のだ。まさに百花繚乱の陸上短距離陣。「桐生君も言っていたが、みんなで競って盛り上げることが大切な種目ですから」(伊東強化委員長)と2020年東京五輪へ向けて好ムードだ。年末には日本陸連の年間表彰も行われるが、一体誰が今年の顔となるのか。

最終更新:10/31(火) 16:45
東スポWeb