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手塚理美 “毒親”怪演に全身全霊 帰宅後には「全身がだるくなる」

10/31(火) 14:00配信

オリコン

 「帰ってきたのに顔も見せないで…疲れてるって何よ、偉そうに」「あんた、母親を何だと思ってるの!」「あんないい人、あんたなんかには釣り合わないわよ!」……。女優・手塚理美が放送中の関西テレビ・フジテレビ系連続ドラマ『明日の約束』(毎週火曜 後9:00)で演じている藍沢尚子は主人公・日向(井上真央)の母でありながら、同居する娘を愛しすぎるがゆえ、過干渉な行動を縛る“毒親”だ。感情の起伏が激しく、陰湿なセリフも多い尚子を演じるにあたり手塚は「自宅に帰って自分に戻るとガクッと来て、全身がだるくなる感じです。そのぐらい、気持ちが全部乗っていないと、この役は出来ません」と全身全霊で臨んでいる。

【劇中カット】井上真央を支配する“毒親”役を熱演

 メインストーリーは高校のスクールカウンセラーである日向(ひなた)が、人間関係に悩みながら、男子生徒の不可解な死の謎の原因を究明するヒューマン・ミステリー。死んでしまった男子生徒の陰には尚子と同じく過干渉な母(仲間由紀恵)の存在もあり“毒親”というテーマがこの作品中では大きく取り上げられている。日向の恋人・本庄和彦(工藤阿須加)の存在を知った際には「あー、いやらしい。ママに隠れてコソコソ恋人作って。そんなことしてるから、偉そうにスクールカウンセラーなんて言ってて生徒を自殺させちゃうのよねぇ」と吐き捨てた。

 オファーを受けた手塚は「すごくうれしかったです。やりがいがある。私自身も脚本を通して、親として、人間として、考えられそうな話だったのですごくうれしかったですね。皆さんがどう受け止めるか、不安もありましたけど、やるなら思い切りやりたい、と」と決意。放送後には視聴者から「怖い」と話題を呼んだことに「ある意味、評判になったのは良かったと思います、本当に。すごく引かれちゃったらどうしようかと思ったんですけど」と苦笑しながらも手応えをにじませている。

 尚子は、幼少期の日向に、言動の改善を求めて強制的に「明日の約束」と題する交換日記をつけさせていた。自身も2人の息子を持つ母親である手塚はこうした尚子の言動にもある種、理解できる部分があるという。「(尚子さんが)信じられない、ということはないです。こういうお母さんは多かれ少なかれいると聞いていたので。多分、人は多少たりともそういう気持ちがどこかにあると思います。それが、尚子さんの場合は、日向に対してだけ、出てしまう。私の中にもそういう部分はあるし、みなさんの中にもあるのではと。それが尚子さんの場合は極端で、セーブできなくなってしまうのでは」と分析。

 かつて、息子の幼少期には大きな声を出して怒ったこともあるという手塚。「尚子さんはその度合いが違うということなのかな、と。私には息子がいるので、異性として分からない部分も含めて、大事にしたくなっちゃう。その部分の愛が深すぎると形が変わって、化学反応で、ああいうお母さん(尚子さん)になるのではないでしょうか。(自身の)長男は穏やかな子で、私が怒っても何も言わなくて、だんだん『私、言い過ぎたかな』と。最終的にはこっちが『すみません』と終わっちゃうんですが(笑)」。

 日向と尚子、いびつな関係はどうなっていくのか。第3話以降では和彦と日向の間にもこの母娘間の問題が暗い影を落とすこととなる。手塚自身は「自我が目覚め、(娘に)好きな人ができると主張や対立が生じる。そこを想像してごらんになって頂いて、考えるきっかけにしてもらえたら。今後、単に過激なだけではなくて、もっともっと深い(親子の)溝のようなものが見えてきます。私の希望としては、尚子さん自身に気づいてほしいですね。それが何のきっかけはわからないけれど。そういうシーンがあるといいな」と、なにかしら尚子と日向の関係に明るい光が差すことを望んでいる。

最終更新:10/31(火) 14:00
オリコン