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復刻連載「北のサラムたち1」第40回 コラム(2)朝中国境地帯 脱北、密輸そして歴史に翻弄され続ける「嘆きの地」

10/31(火) 11:56配信 有料

アジアプレス・ネットワーク

朝中両国は白頭山を源とする鴨緑江と豆満江という2本の川をボーダーラインとしている。黄海に注ぎ込む鴨緑江は約790キロメートル、日本海に注ぎ込む豆満江は約520キロメートル。これに源流付近の地続きの部分を合わせて1400キロメートル弱が北朝鮮と中国との国境線である。中国に逃れてくる北朝鮮難民はこの川を越えて来るわけだ。

鴨緑江、豆満江とも大河の割には川幅が狭い。中流より上は概ね100メートル以下で、源流地帯は川幅1メートルという場所もある。

川の朝中両岸で声を掛け合っている光景は、かつては日常的に見ることができた。12月中旬から3月中旬までは完全氷結するし、物理的には川を越えてくるのは簡単そうに見えるが、北朝鮮側は両河川のほぼ全域に警備兵を配備して越境者を監視している。川沿いに「潜伏哨所」という穴倉の詰め所を作っての24時間警備だ。また2010年頃から鉄条網を設置し始め、越境者の多い上流の一部では高圧電流を流し始めた。

中国側は一見のんびりしたものだったが、年々巡回パトロールと幹線道路の検問が厳しくなった。2012年頃から鉄条網の設置工事が急ピッチで進められ、中下流の川幅が広い場所を除いて、ほぼ全域が鉄条網で覆われている。密輸や越境者による強盗、殺人などの犯罪が頻発したためだ。
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