ここから本文です

【千葉魂】秋季キャンプ開幕へ 総勢51人、意気込む井口監督

10/31(火) 10:18配信

千葉日報オンライン

 総勢51人での秋季キャンプである。井口資仁監督は一部のベテランを除き、リハビリ組も含めてほとんどの選手を招集した。それは新監督として強い意気込みの表れである。そして、自分の考え、想いを鴨川市で行われる秋季キャンプ期間中に選手たちに伝えるという狙いもある。

 「今年はチームとしても選手個々も全然ダメだった。必然的に秋からやるしかない。勝てなかったのだから、やるしかない。ポジションは空いている。ガムシャラにやって、アピールできればつかみ取ることができる。ある意味、若い選手たちにとってはチャンス。この秋から始まる1年が大事」

 30日にロッテ浦和球場での秋季練習を終え、31日にキャンプ地入り。本格的に井口マリーンズが動き出すのを前に若き指揮官の言葉は熱がこもっていた。野手には「秋は振り込んでもらう」と伝える。それはキャンプ前の秋季練習から実践された。野手は日が暮れても室内練習場に場所を移して振り込んだ。「毎日、4時間以上、打っている。全体練習だけで千回以上は打っている。選手によっては1日2千回は超えていると思う。秋のキャンプに向けて、覚悟は出来たのではないかな」とニヤリ。まだまだ序の口とばかりに、さらなる鍛錬の日々を予告した。

   □     ■     □

 「パ・リーグにはパワーピッチャーが多い。速いストレートに振り負けないスイングスピードをつくってもらいたい。速球をどうコンパクトに打ち返せるかの感覚をつかんでほしい。それに下半身が疲れたら打てない、そういう意味では体力、下半身も鍛えてもらいたい」

 秋季キャンプで結果はいらない。その分、徹底的に自分の体を追い込み、悔いなきまでやり切れる期間である。指揮官もまた思うような結果を残せず苦しんだホークス時代の若き頃、秋季キャンプでひたすらバットを振り続ける日々を送った。その中で感覚を研ぎ澄まし、キッカケと自信をつかみ、次なる1年に向けての土台を作った経験がある。

 投手陣には「ストレート重視のピッチングを意識してほしい」と投手コーチに指示を出している。それは打者・井口として数々の投手と対戦してきての経験則からくるもの。ピッチャーの基本であるストレートをもう一度、この秋の期間に見直してほしいと願う。

 「ウチの投手はどちらかというとコントロール重視で取り組んでいたように思う。打者からして嫌なのはやっぱりストレートに勢いがあって、ぐいぐいと押してくる投手。打者が狙っていてもファウルになるぐらいの自信をつけてほしい。やっぱりストレートは基本。それで変化球は生きるし、幅が広がる。球速を上げるという意味ではなく、勢いのあるストレートを堂々と投げてほしい」

 新指揮官が野手と投手に明確なコンセプトを提示して挑むキャンプ。11月5日の日曜日にはマリーンズの秋季キャンプでは異例となる紅白戦を予定している。そこではスイングスピードに磨きをかけた野手とストレート重点の投げ込みを行った投手陣がぶつかる。「日曜日だし、多くのファンの方に来てもらって紅白戦を盛り上げたいよね」。若き指揮官はその対決を楽しみにしている。そして今までと違うマリーンズの姿を多くのファンに実際に目にしてもらい、来季への希望を感じてもらえたらと願っている。

 「秋から自主トレ、春のキャンプまでの間、時間はいくらでもある。足りなかったこと、ダメだった部分をどうこの時期に補えるか。だから春は最初から実戦をするよ。初日から試合をするイメージで選手には来てほしい。それが出来なければ自己管理不足。春はよーいどんで競争が始まるのに、準備ができていないなんてありえない。春にまずはノックから始めて、体を慣らしていくなんてことはしない。いきなり実戦でアピールをしてもらう」

   □     ■     □

 井口新監督は選手たちと距離をつくらず、対話を深め、悩みを聞き、助言を行うなど優しさにあふれているが、こと野球に関しての眼は厳しい。努力を積み重ねて実績を作った男として準備不足や妥協は許さない。

 さあ、新たなマリーンズのあるべき姿をつくるべく11月1日より秋季キャンプがスタートする。スタンドから観戦をするファンがワクワクドキドキするようなプレーを見せるために伝え、発奮させ、明確な指示を与える。井口マリーンズが始動する。

(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)