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白山は「加賀でなく越前の山 」 図書館が江戸時代の文書集め展示

10/31(火) 17:06配信

福井新聞ONLINE

 現在は石川県に所属している白山を越前国の山とした江戸時代の史料を集めたテーマ展「地誌・絵図にみる『越前の白山』」が11月23日まで、福井市の福井県立図書館で開かれている。同館保管の松平文庫から11点を展示し、麓の村の帰属の変遷を絡めて歴史的背景に迫っている。

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 奈良時代に活躍したといわれる越前の僧、泰澄が白山を開山してことし1300年になるのを記念し同館が企画した。現在、石川・岐阜両県の県境にまたがる白山主峰をめぐり、国境を取り決めた江戸期の公式な史料などは残っていないという。牛首など白山麓の18村の帰属については、越前と加賀で綱引きを繰り広げていた。

 同文庫「古今類聚(ここんるいじゅう)越前国誌」では、「白山山頂三社の祭祀(さいし)をつかさどるのは越前平泉寺であるから(1743年に幕府決定)、白山を加賀の山とするのは誤り」と指摘。「そもそも加賀は越前から分かれて出来た」と記述している。

 越前と隣国との境を記した「越前地理便覧」は、加賀と飛騨の国境について「当国大野郡(から見て)白山の後ろ」とし、白山を越前国の山と認識していたことを示している。

 同館司書の長野栄俊主任は「現在でも県境が未定の場所は全国で14カ所ある。江戸時代はもっとたくさんあった」と推測。「(白山を越前領とするのは)山頂の管理権だけでなく、白く輝く名峰を越前の山としたい思いがあったのだろう。麓の村の帰属の変遷も含め知ってほしい」と話している。毎週月曜日休館。

 白山は標高2702メートル。3000メートルを切る山だが、豪雪地帯にあり雪をたたえた真っ白な姿が古くから人々の信仰を集めた。日本各地に白山信仰が広がり富士山、立山と並ぶ日本三名山のひとつにも数えられる。

福井新聞社