ここから本文です

朝鮮通信使記録、記憶遺産に登録 ゆかりの瀬戸内、福山に喜び

2017/10/31(火) 12:15配信

山陽新聞デジタル

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産に岡山、広島県の関係資料を含む「朝鮮通信使に関する記録」の登録が31日、決まった。ゆかりの瀬戸内、福山市の関係者からは喜びの声が上がった。

 登録を推進した国内の自治体や民間団体などでつくる「朝鮮通信使縁地連絡協議会」に参加する瀬戸内市は同日朝、市庁舎に「祝 朝鮮通信使世界記憶遺産登録決定」などと記した懸垂幕(縦8メートル、横1メートル)を掲げたほか、のぼり100本を市内の公共施設周辺に設置して祝った。

 通信使の宿所となり、登録資料の書軸9点が伝わる本蓮寺(同市牛窓町牛窓)の圓成昭龍(えんじょう・しょうりょう)住職(43)は「歴代住職が守り伝えた友好の証しが認められうれしく思う」と感慨深げ。

 同市では11月5日、再現した通信使行列をハイライトとする恒例の「瀬戸内牛窓国際交流フェスタ」が開かれる。実行委員長の広畑周子さん(72)=同市=は「日韓の新たな歴史の一ページで、私たちの草の根交流もそれにふさわしい進化を遂げていきたい」と意気込む。

 福山市では2010年から毎年、韓国の囲碁棋士を招いて日本の棋士と対局する親善イベントを、通信使の迎賓館だった福禅寺対潮楼(同市鞆町鞆)で開いている。山川龍舟住職(68)は「日韓両国の団体が登録へ一緒に活動したことに意味がある。これを機にさらに友好を深めていければ」と話す。

 登録を受けて同寺では31日正午から、枝広直幹・福山市長や山川住職、駐広島韓国総領事館職員らが集い祝賀会を開催した。

最終更新:2017/10/31(火) 12:15
山陽新聞デジタル