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ゴッホの画風がアニメに 「ゴッホ~最期の手紙~」制作秘話

10/31(火) 13:50配信

TOKYO FM+

高橋みなみがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「高橋みなみの『これから、何する?』」。10月30日(月)の放送には画家の古賀陽子さんが登場。巨匠ゴッホの魅力について伺いました。

11月3日(金)公開の映画「ゴッホ~最期の手紙~」。125名の画家が参加し、全編ゴッホのタッチを再現して描かれた油絵が動く、アートサスペンス作品です。郵便局員の主人公が、ゴッホの謎の死の真相に迫ります。

今作は、まず映画1作ぶんのシーンを俳優たちが演じ、実写で撮影。その実写映像をプロジェクターでキャンバスに投影し、ひとコマずつ画家たちがゴッホの油絵風に描き、アニメにしていったのだとか。
ポーランドで行われた試験などを経て、今回125名の画家のうちのひとりとして参加した古賀さん。今作を経て、「もともとゴッホの画風とはかけ離れた絵を描いているんですが、ゴッホの人生には興味があったんです。自分でタッチを再現して、体感することでやっぱりゴッホはすごいと改めて気付かされました」とのこと。

古賀さんが考えるゴッホの魅力は「絵のタッチと色使い」。
「なんとなく勢いや感情的に描いているイメージがあったんですが……」と話すたかみな。古賀さんも最初はそう考えていたそうですが、タッチを再現するうちに印象に変化が。
「大胆に見えて規則性も不規則性もあって、その間の絶妙なリズムや調和があるんです。バランス感覚を再現するのが大変でした」と古賀さんは言います。

もうひとつの魅力が、「時代ごと、絵ごとに変化する作風」。
ゴッホの画家としての活動期間は約10年。生涯800枚ほどの(油絵)作品を描き上げていますが、そこにはさまざまな芸術作品からの影響が。
古賀さんは「パリで印象派に出会って影響されたり、浮世絵に魅了されて影響を受けたり、それを自分の中で昇華させて独自のスタイルを作ろうとしたのが、これだけみんなに受け入れられる理由なのでは」と分析していました。

さらに、「ゴッホの人生そのもの」が魅力的だという古賀さん。
「とにかくピュアです。純粋さ故に不器用な面もあり、挫折を繰り返すことで生きにくさも感じていたはず」と話しつつ、今で言うコミュ障や鬱に近い人物像だと表現しました。

「本人は鬱々としているのに、作品はどんよりしていないのがすごいですよね」と不思議そうなたかみな。
古賀さんも「絶望の中でも観る側にエネルギーを感じさせる絵ですよね。ゴッホが他の画家と一線を画しているのは、絵に対する情熱の強さ。人生に対する魂の叫びを全部絵に込めたんだと思います」と深く頷いていました。

(TOKYO FMの番組「高橋みなみの『これから、何する?』」2017年10月30日放送より)

最終更新:10/31(火) 13:50
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