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岡山駅前がハロウィーン一色 若者集う秋の“新風物詩”に

2017/10/31(火) 23:51配信

山陽新聞デジタル

 ハロウィーンの31日、岡山県内でもJR岡山駅前などに仮装した若者らが集い、にぎわいを見せた。国内では2010年代に入って急速に広まってきた感があるハロウィーンの市場規模は、今やバレンタインデーと肩を並べるほどとされる。若い世代は何に引き付けられるのか―。秋の“新風物詩”を取材した。

 ゾンビに魔女、アニメキャラクター、マージャン牌(ぱい)…。岡山駅東口広場には31日夕方から、思い思いのメークや衣装で決めた若者たちが繰り出した。同広場は数年前から自然発生的に人が集まる“ハロウィーンスポット”に。誘い合って一緒に写真を撮ったり、菓子を配ったりするにぎわいは夜になっても続いた。

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 ハロウィーンは欧州の古代ケルト人の祝祭が起源とされ、日本ケルト協会(福岡県)は「もともとは先祖を迎える日本の盆のような風習」と説明する。移民とともに米国に渡り、仮装した子どもらが家々を回ってお菓子をもらう形になったという。

 日本では仮装イベントとして定着し、日本記念日協会(長野県)の推計では、今年のハロウィーンの市場規模は約1305億円(バレンタインデー・約1385億円)で、11年の倍以上に拡大している。

 スマートフォンの普及も背景にあるとみられ、「ツイッター」「LINE」といったSNS(会員制交流サイト)で楽しみを共有するのにぴったりの催しにもなっているよう。

 雑貨店の岡山ロフト(岡山市)は特殊メーク用品や仮装グッズに加え、今年はSNSに写真・動画を投稿する需要をにらみ、スマホ用の自撮り棒や広範囲を撮影できるレンズなどを並べたコーナーを初めて設けた。

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 岡山駅前で仮装姿の人たちに聞いてみた。

 「ワイワイやって写真をSNSに載せるのが楽しい」女子大学生(19)/「こんなに羽目を外せる日はない」男子専門学校生(18)/「知らない人とも仲良くなれる」アルバイト女性(19)/「女の子と写真を撮ったり、話したりできる」男子高校生(18)/「仮装するとストレスを忘れられる」公務員女性(25)/「これが私たちの秋祭り」女子高校生(16)…

 盛り上がる若者たちの様子を、高梁市の公務員男性(48)は「本当にハロウィーンの意味を分かっているのだろうか。通行の邪魔だが、テンションが上がるのは若気の至りかな」と遠巻きに見ていた。

 まだ“世代間ギャップ”はあるようだが、日本独特の形で社会現象化してきたハロウィーン。その理由について「地域の伝統的な秋祭りが衰退する中、誰とでも盛り上がれる場になっている。人との絆を大切にしたい日本人気質の表れでは」(日本記念日協会)との見方もある。

最終更新:2017/11/1(水) 2:15
山陽新聞デジタル