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米津玄師 菅田将暉は「昔からすごく特別な存在」

10/31(火) 20:03配信

TOKYO FM+

米津玄師さんが10月30日放送のTOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」にゲスト出演。パーソナリティのとーやま校長とあしざわ教頭が、11月1日にリリースされるニューアルバム『BOOTLEG』について聞きました。



とーやま校長:まずは、『BOOTLEG』ってどういう意味なんですか?

米津:「海賊版」っていう意味があります。ちょっと皮肉っぽいタイトルになったんですけど。

とーやま校長:例えば海外のアーティストのものでよくありますけど、公式じゃないもの、アンオフィシャルなものをまとめて「海賊版」って言いますよね。それが自分のアルバムのタイトルにするって、どういうところから来たんですか?

米津:「オリジナリティ」っていう言葉が嫌いなんですよね。その言葉自体は悪くないんですけど、使われ方というか“誰も見たことのない物しか認めない”みたいな空気をたまに感じることがあるんです。「じゃあオリジナリティって何なの?」って話になるじゃないですか。どんどん“誰も見たことがない物”を突き詰めて行くと、最終的にはノイズミュージックだとか、フェーベルの素っ頓狂なピアノとか、そういう前衛的な物になっていくんです。それはそれで美しいと思うからいいんですけど、過剰なオリジナリティの信仰っていう意味で、“オリジナリティ”っていう言葉が使われることにズレみたいなものを感じて嫌だなと思ったんです。自分がやってるのは、そういう意味で言うとオリジナリティなんてない、色んなところからの寄せ集めなんです。でもこれだけポップで自分としては美しいと思っているものを作り上げることができるんだぞっていう意味とちょっと皮肉を込めて、『BOOTLEG』っていうタイトルにさせてもらいました。

とーやま校長:「ポップ」ってワードが出ましたけど、今回のアルバムを聴かせてもらって1曲目の「飛燕」のイントロの段階で、“めちゃめちゃ開いてるな”っていう感じがしたんです。それで、モデルの池田エライザさんとか、菅田将暉さんとの曲も入っていますよね。たぶん米津先生の届けたい人や物や声がたくさんあって、それを色んな人と手をつないで、内へ内へというよりも、ちゃんと外へ出していくアルバムだなって思いました。

米津:そうですね。その通りだと思います。それまでにボーカロイドとか作ってたんですけど、“米津玄師”っていう自分の本名を出して、自分の声で、自分の姿で活動していくっていうのは、1人で作ることにほとほと飽きが来たところから始まってると思うんです。すごく閉じてた音楽を作ってた自分から、どんどん開いていこうじゃないかっていうことを考えながら、ずっと音楽を作ってきました。今回の『BOOTLEG』は、それが今までで一番ダイレクトに出たなっていう、本当に美しいアルバムになったなって思いますね。

とーやま校長:お1人で音楽をやられている頃からもう何年も経っていて、どんどん音楽も気持ちも変わっていくじゃないですか。その変わっていくことに対して、どういう感情があるんですか?

米津:変わっていくことに対して、「前の姿の方が好きだったな」と思われるリスクはあるだろうなとは思うし、実際そういう風に言われたら傷つくって言い方は違うかも知れないけど、申し訳ないなと思うところもあるんです。でも同じことを繰り返してても面白くないし、ずっと同じことを繰り返していたら最終的には自分としてのモチベーションとかクオリティとか下がっていくしかないなと思うんですよね。だからより生産的に音楽を作っていくためには、自分は変わり続けることでしかあり得ないんじゃないかなって思ってやってますね。

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最終更新:10/31(火) 20:03
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