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動画リレーで児童虐待防止啓発 オレンジリボンちなみ 千葉県

10/31(火) 11:00配信

千葉日報オンライン

 千葉県内でも増加の一途をたどる児童虐待。今年「子どもを虐待から守る条例」を施行した県は、運動推進月間の11月に合わせ新たな啓発を始めた。虐待防止のシンボルにちなんだ『オレンジリボンリレー』は、オレンジジュースを飲む動画とコメントをSNS(会員制交流サイト)などに投稿。賛同の輪を広げるのが狙いだ。

 県児童家庭課によると、昨年度、県内7カ所の児童相談所が認知した相談件数は計7910件。5年前の約2・7倍に上っている。

 県は今年4月、基本理念を盛り込んだ「県子どもを虐待から守る条例」を施行。施行後初めて迎える児童虐待防止推進月間に合わせ、県はSNSを活用した啓発活動「オレンジリボンリレー」を始めた。

 難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者への支援を表明するチャリティー活動「アイス・バケツ・チャレンジ」にヒントを得た独自の取り組み。

 オレンジジュースを飲み干す動画や写真に子どもたちへのコメントを合わせて投稿。投稿者は3人まで次の実施者を指名でき、その輪を広げることで社会に活動を知ってもらうのが狙いだ。

 推進月間中は各地で街頭キャンペーンも実施。バスケットボール男子・Bリーグ「千葉ジェッツ」と提携し、ホームゲーム会場で選手が啓発物品を配布するなどひと役買う。

 虐待抑止には児童相談所の人手不足解消も課題だ。県所管の6相談所の職員は4月時点で286人。県は本年度からの5年間で200人の増員を予定している。

 また、条例に基づく基本計画も11月に策定予定。関係機関や市町村と協力し早期発見・対応に取り組むことなどを盛り込む。森田健作知事は「信じられないような虐待がある。大人たちを教育しないといけない」と問題の深刻さを訴えた。