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どれも登録済みで命名できない!? クラフトビール名をニューラルネットワークに名付けさせ見事解決

10/31(火) 21:11配信

ギズモード・ジャパン

抽象的なのが逆にソソります。

かつては保護された大量のモルモットの命名を依頼されたり、現存する10万のバンド名を学習させて絶妙にありそうなヘヴィメタル・バンドの名前を生み出したりと、ニュートラルネットワークのフレームワークでさまざまな物を名付けてきた、光学研究者のJanelle Shaneさん。

【画像】どれも登録済みで命名できない!? クラフトビール名をニューラルネットワークに名付けさせ見事解決

バンド名の時に予告していたように、あれから人工知能によるクラフトビール名の自動生成を試してみたようです。

クラフトビールの世界は味もさることなることながら、その命名も大変ユニーク。たとえばロボコップの絵が描かれた「ROBOHOP」や、芝刈り機がラベルになった「Lawn Mower」、日本でも沼津の醸造所が作る「ブルワーの悪夢 ライIPA」なんていうのもあるくらい。

そこでミシガン州にあるオールド・ネイション・ブリューワリーが、新作のダブル・ドライ・ホップド・シーズン・ビールに新たな名前を付けようとシェインさんに命名をお願いしたのでした。

ホップ推しのクラフトビールがあまりにも有り過ぎて困難を極めていたその命名ですが、AIが選出したのは「ザ・ファイン・ストレンジャー」という結構フツーな名前。何百も存在する既出のビール名はどれも著作権で守られているため、醸造所のトラヴィス・フリッツさんはどれにも被らないようずっと頭を抱えていたのだそうです。

シェインさんが使ったのは、メタルバンドのときと同じく文章自動作成ソフトのchar-rnn。いつもと同じように、クラフトビールに使われるキーワードやトレンディーな名前をニューラルネットワークに覚えさせていったのでした。

最初に弾き出されたのは、単語や文章が成立しない名前だった上、醸造所側も命名時のクリエイティヴィティーな作業がAIに奪われるのではないか?と不安だったようですが……結果ビールの中身を謳った命名ではないものの、これには満足したようです。

かくして、世界で初めて人工知能に名付けられたクラフトビールが誕生したのでした。



実は過去に輸入ビール代理店で勤めていた私が察するに、これはホップが非常に強く、後味がガツンと残る感じでドライで通好みのテイスト。そして1シーズンにしか仕込みができない季節限定のビールかと思われます。公式サイトによるとアルコール度数は6.5%と気持ち強め。

直訳すると「ステキな余所者」をぜひとも味わってみたいですね。



Image: Shablon / Shutterstock.com
Source: Janelle Shane’s blog , char-rnn, Old Nation Brewing

Ryan F. Mandelbaum - Gizmodo US[原文]
(岡本玄介)