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仏バター不足、朝食の定番クロワッサンにも影響-世界的な需要急増で

10/31(火) 12:58配信

Bloomberg

フランスの朝食の定番であるクロワッサンが世界市場からの逆風にさらされている。

フランス国内でクロワッサンの主要な材料であるバターを確保するのが難しくなっているからだ。世界的な需要急増と供給減少によりバター価格が上昇。フランスのスーパーマーケットが、より高い値段でバターを仕入れることに難色を示しているため、酪農業者は国外に乳製品を販売している。このため、ソースやタルトの主材料の一つであるバターが不足している。フランスは1人当たりのバター消費量が世界で最も多い。

仏全国酪農連盟(FNPL)のティエリ-・ロックフイユ会長は電話インタビューで、「この問題は純粋にフランスの問題で、フランスの小売業者の間で価格競争が過熱している事実と関係している」と指摘。「フランスの小売業者は、バターについてさえ数セントの値上げでも拒んでいる。酪農業者は値上げしても国外からの需要があると考えているため国外で合法的に販売している」と語る。

仏農業コンサルタント会社アグリテルによれば、世界のバター価格は1トン=7000ユーロ(約92万円)と、昨年の2500ユーロからほぼ3倍に上昇している。欧州では9月に約6500ユーロと、欧州委員会がデータ収集を開始した2000年以降で最高値を付けた。

ニールセンが28日発表したリポートによると、フランスのスーパーでは16-22日にバターが30%不足していた。この割合は一部の店舗では46%に達し、大部分は買いだめが原因だった。

問題の発端は15年4月の欧州連合(EU)での生乳生産割当制度の廃止。これによって欧州では昨年初めに生乳供給が過剰となり、価格は大幅に下落し今年春までに減産につながった。

アグリテルのアナリスト、ピエール・ベゴック氏は電話インタビューで、世界的にも主要な乳製品輸出国で生産が減少していると指摘した。原題:French Butter Melts Away From Shelves as Global Demand Soars(抜粋)

Geraldine Amiel

最終更新:10/31(火) 12:58
Bloomberg