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WBCがネリ薬物使用疑惑を「確証得られず」と不透明決着も山中との再戦指示

11/1(水) 9:38配信

THE PAGE

WBCが31日(日本時間1日)、前バンタム級王者、山中慎介(35、帝拳)をTKOで下したタイトル戦での禁止薬物使用疑惑のあった現同級王者、ルイス・ネリ(22、メキシコ)の問題に関しての声明を発表した。
 同声明によると、ネリが禁止薬物を意図的に摂取したかどうかについて「十分な確証が得られず、汚染食品の摂取が原因である可能性が大きい」とした上で、ネリと山中のダイレクトリマッチを指示した。

 ネリは8月15日に行われた山中戦に4回TKOで勝利して新王者となったが、試合後、帝拳ジムが任意にVADA(ボランティア・アンチドーピング機構)を使って行っていたドーピング検査で、筋肉増強効果が認められ、禁止薬物に指定されているジルパテロールが検出されていたことが判明した。
 ネリ側は、禁止薬物に汚染された牛肉を食べたことが原因で、意図的な薬物使用はなかったと主張し、Bサンプルの検査を求めなかった。
 WBCは、ネリ側にキャンプ中のスケジュールや食事メニューなど経緯を書面で報告させ、同時にWADA(世界アンチ・ドーピング機構)にジルパテロールに関しての情報を問い合わせるなどの調査を行っていた(WADAからの回答はなかった)。
 WBCは、声明の中で結論に至った経緯を細かく説明。
 ネリが、「クリーン・ボクシング・プログラム」に応じ、過去に、4度、抜き打ちで行ったドーピング検査がすべて陰性だったことや、陽性判明後に、ネリのサンプルを日本で3度、検査したものが全て陰性だったこと、WBC世界スーパーフェザー級王者・フランシスコ・バルガス(メキシコ)対オルランド・サリド(メキシコ)の試合前の調査で、汚染された牛肉の摂取によって禁止薬物が出ることが明らかにされ、この試合が厳しいチェックの元、クリーンに行われたことなどを理由とした。

 説得力がなく不透明な決着である。

 声明では、山中との再戦前には、ネリの食事メニューをWBCの責任医師がチェックすることや、試合までの6か月間の間、VADAによる厳しい検査を実施することも合わせて発表された。

 ネリは、この4日にアーサー・ビラヌエバ(28、フィリピン)と防衛戦ではなくノンタイトル戦を行うが、この明らかに不透明な決着と同時に再戦指令を受けた帝拳サイドと、山中自身が、どういう回答を出すのか。今なお山中は、自らの進退について態度を保留しているだけに、その対応に注目が集まる。

最終更新:11/1(水) 10:02
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