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医学生、県内定着へ提案 光本さん(浜医大5年)の研究が優秀賞

11/1(水) 8:20配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 浜松医科大(浜松市東区)医学科5年の光本貴一さん(24)=神奈川県小田原市出身=が医師や医大生へのアンケートを通じ、県外出身の医学生が県内にとどまるために、4、5年生時に、病院や先輩医師が情報提供することが効果的とする提案をまとめた。札幌市でこのほど開かれた日本医学教育学会大会の医学生研究発表で、優秀賞を受賞した。

 光本さんは同大卒業生の医師135人と医学生298人を対象に勤務先や就職希望先を尋ね、勤務地選択の要因を分析した。

 アンケートでは若年者ほど県内病院にとどまる傾向が強く見られた。県外出身者が県内にとどまる理由は「奨学金貸与」「施設・設備の充実」が多く、県が近年導入した地域枠や奨学金制度の有効性が認められた。一方、県外出身女性は県内にとどまる比率が低く、親がいて保育環境に不安の少ない出身地を選ぶ傾向が示唆された。

 県外出身者が就職決定時に重視する要因は県内出身者に比べ「指導医・先輩の勧め」が顕著だった。県内への就職を促す効果策は、「病院実習」「先輩の勧誘」「県内病院バスツアー」の順で多く、施策の実施時期は4、5年生時が適当とする回答が大半を占めた。

 光本さんも県外出身で、「就職先の選択に迷っている。どういう基準で選ぶかを知りたかった」と話す。「県外出身者は出身地に人脈がなく、地元就職に不安もある。実際に働く身近な先輩の情報や人脈が就職先選択に影響する」と分析した。その上で、進路が決まる6年生時以前に、地域の病院への見学ツアー実施などを提案する。

静岡新聞社