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山中慎介、現役続行「このままじゃ終われない。借りを返したい」ネリと再戦へ

11/2(木) 6:04配信

スポーツ報知

 プロボクシング前WBC世界バンタム級王者・山中慎介(35)=帝拳=が1日、現役続行を表明した。8月に王座を奪われたルイス・ネリ(22)=メキシコ=に対し、WBCはドーピング検査で陽性反応を示した問題について不問とし、山中とダイレクトリマッチ(直接の再戦)の交渉を行うように指令を出した。山中は「このままじゃ終われない」と意思を明かし、陣営は来年1、2月の再戦実施に向け交渉していく。

 “神の左”山中が、ついに現役続行を宣言だ。WBCは10月31日付でドーピング疑惑のネリについて意図的摂取の証拠がないとして不問とし、即時再戦を交渉するよう命じる裁定を下した―などの声明を発表。これを受け都内の所属ジムで取材に応じ「このままでは終われないという気持ちが強くなった。本当に熱い気持ちになれる。借りを返したい」と明言した。

 勝てば元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高の連続防衛日本記録に並ぶ8月15日のV13戦で、4回TKOで黒星。5年9か月守ったベルトを手放した。「負けのショックが大きすぎて、すぐに答えが出なかった」と明かしたが「やはり悔いが残ったし、やめられない思いが日がたつにつれて大きくなっていった」。9月中旬からは練習を再開していたという。

 くすぶった気持ちはさらに大きくなっていた。「再戦を強く希望するが、それ以外(の相手)でも、もう一度戦いたいと思った」。仮に直接の再戦がかなわなくとも再起する意向だ。ネリに対しては「(ドーピング疑惑など)詳しいことは分からないし、借りを返したい気持ちだけ」と語った。

 間近で見てきた帝拳ジムの本田明彦会長(70)には、熱き思いが伝わっていた。「(V11戦だった昨年9月のアンセルモ)モレノとの再戦で燃え尽きていた。でも、初めて負けて火がつき、練習を見ていても全く違う。守りに入らず、攻めのボクシングをしている」と感じていた。

 本田会長は「再戦を99%狙っていく」とネリ最優先を明言。ただ「法外な条件なら、他の選択肢もあり得る」と他団体王者へ挑戦する可能性も示唆し、開催場所は「メキシコに行く気はない」。時期は来年1、2月を目指すとした。山中はこの日、生き生きとした表情でジムワーク。「今は右を練習している」と冗談めかしながらも「やはり『山中の左は強いな』と思われるようなパンチで勝ちたい」。“神の左”は雪辱へ目を輝かせた。(三須 慶太)

 ◆山中 慎介(やまなか・しんすけ)1982年10月11日、滋賀・湖南市生まれ。35歳。小中学校時代は野球少年で、右投右打。南京都高(現・京都広学館高)1年でボクシングを始め、3年で国体優勝。専大を経て2006年1月にプロデビュー。10年6月に日本バンタム級王座を奪取。11年11月にWBC世界バンタム級王座を獲得。17年8月のV13戦で同級王座から陥落。170センチの左ボクサーパンチャー。家族は沙也乃夫人と1男1女。戦績は27勝(19KO)1敗2分け。

最終更新:11/2(木) 6:59
スポーツ報知