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内川 試合前ブーイングもV打「横浜を嫌いになったことはない」SB3連勝王手

11/1(水) 10:00配信

西日本スポーツ

 3連勝で日本一王手! 工藤ホークスが3戦続けて初回の先制劇からDeNAに競り勝った。第1戦の7球、第2戦の5球に続き、横浜に舞台を移したこの日は10球で先制。3戦連続で1番柳田が安打を放ったのを足掛かりに、4番の内川が先制の適時二塁打を放った。DeNAの追い上げを受けながらも、自慢の救援陣がリードを守りきった勝利。きょう敵地で2年ぶりの歓喜をつかむ。

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■4番の仕事全う

 プロ生活を始めた横浜スタジアムで、内川が4番の仕事を全うした。初回2死三塁。初球に内角をえぐられながら、ウィーランドの2球目、外へ逃げるカーブに反応した。打球はワンバウンドでフェンスへ。CSファイナルステージMVPのタイムリー二塁打で、3戦続けて先制した。

 「(3番の)デスパに助けられていた。デスパが打てないときは、僕ががんばらないと。それが流れだし、つながりだと思う」

 第1、2戦は1打席目が回る前にチームが先制。この日は最初の好機で主将の今シリーズ初打点をマークし決勝点となった。

 異様な雰囲気だった。試合前のセレモニー。照明が落とされた中、選手名が一人ずつ呼ばれた。「内川」の名がコールされると、DeNAファンから容赦ないブーイングを浴びた。2001年から横浜で10年過ごした男は試合後、「何とも思わなかった。そういう気持ちは終わってから考えればいい」と語った。

 内川は言う。「横浜を嫌いになったことはない」。大分工高からドラフト1位で入団。高卒1年目で開幕1軍に抜てきされた。当時、1998年日本一メンバーの谷繁、石井、駒田、鈴木らがスタメンに名を連ねた。「テレビで見ていた人の中にいる。訳が分からず、ただただ必死だった」

 10代の内川は試合後、疲労感に包まれながらJR関内駅へ歩いた。横浜スタジアムから18キロ離れた、神奈川県横須賀市の寮へ。車を持つまでは、関内駅から乗り換えを含め、30分以上も電車に揺られたが、車内で声をかけられることは少なかったという。

 度重なる故障もあり、レギュラー定着したのは、右打者史上最高となる打率3割7分8厘で首位打者を獲得した2008年。2年連続のタイトルを目指した09年は、4厘差で当時巨人の主砲だったDeNAラミレス監督に及ばなかった。

 10年シーズンが開幕して間もなく、巨人戦で顔を合わせたラミレスに「去年以上に打ちたいんだけど」と声をかけた。返ってきたのは、意外な答えだ。「まだ4月よ。シーズン長いから。勝負は夏からね」。レギュラーとしてシーズンを戦い抜く心得を知った。

 慣れ親しんだ球場で、4番として2安打1打点。2年ぶりの日本一へ王手をかけた。4試合で王者が決まったのは過去に5度だけ。「日本一に一歩近づいたのは確か。4勝するまで全力でいく」。あと1勝。雑音を消し、勝利をつかみ取る。

西日本スポーツ

最終更新:11/1(水) 11:37
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