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「シャルドネ」ブランドで家具を販売する(株)デコール(岐阜)が破産

2017/11/1(水) 11:06配信

東京商工リサーチ

 (株)デコール(TSR企業コード:470094168、法人番号:4200001006336、岐阜市須賀3-15-5-1、設立昭和48年2月、資本金4000万円、高井孝之社長)と、(株)デコールスタイル(TSR企業コード:470247240、法人番号:3200001008779、同所、設立平成12年6月、資本金2000万円、同社長)は10月12日、岐阜地裁から破産開始決定を受けた。破産管財人には鷲見和人弁護士(弁護士法人岐阜合同法律事務所、同市美江寺町1-5、電話058-264-3780)が選任された。
 負債はデコールが約3億1000万円、デコールスタイルが約3億3000万円で、2社合計約6億4000万円。
 デコールは岐阜県を中心に事業を展開し、グループの中核企業として設立当初は婚礼家具・収納家具・インテリア商品全般を取り扱っていた。平成4年頃より婚礼家具の専門店化を図り、9年頃より独自で企画立案したオリジナル注文家具の販売を開始。12年6月には(株)シャルドネスタイル(現:(株)デコールスタイル)を設立し、18年5月期にはピークとなる売上高約8億6000万円を計上した。
 以後、不況の影響と婚礼様式の変化により箱物家具の売上は減少したものの、住宅事業に進出し、オーダーメードキッチンの取り扱いを本格化。また、関連会社で住宅建築業の(株)シャルドネホーム(現:(株)デコールホーム、TSR企業コード:473169215、法人番号:4200001013092岐阜市)の販売営業やリフォーム営業も手掛け、24年5月期からはシャルドネスタイル(当時)が建設したシャルドネブランドのマンション販売業務も担当していた。
 シャルドネマンションは定期借地権付きマンションで比較的安価な価格で販売され、デザインをはじめ機能性も高く評価されたことから、最初に建設した岐阜市のマンションは早期完売となった。しかし当地区では借地権付きという形式は敬遠される傾向にあり、その後の販売は伸び悩んだ。このため、26年5月期末にはシャルドネスタイルはマンション建設から撤退。その余波から27年5月期は売上高が前期比48.1%減の3億9332万円にまで落ち込んだ。
 消費増税以降の個人消費の落ち込みから、高級家具や高級住宅の売れ行きはさらに低迷し、28年5月期には売上高が2億9381万円まで低下。さらに、仙台、岡山の支店撤退の特別損失も加わり、4798万円の赤字に陥った。売上高が落ち込む一方で借入金負担は増加し、金融機関にリスケ要請を出していたものの、資金繰りの弾力性は徐々に失われていき、29年8月31日、事業を停止していた。
 なお、デコールホームは同時に事業を停止しているが、現時点では法的手続きは行っていない。

東京商工リサーチ

最終更新:2017/11/1(水) 11:06
東京商工リサーチ