ここから本文です

学校で学び、家庭で実践!お金と物のじょうずな使い方

11/1(水) 14:00配信

ベネッセ 教育情報サイト

金融広報中央委員会が行ったインターネットによるアンケート「金融リテラシー調査(18~79歳の25,000人を対象、2016年6月公表)」によると、「金融教育を行うべき」と答えた人は62.4%で、「思わない」12.9%、「わからない」24.7%を圧倒的に上回る結果でした。ところが、求める声と実績には大きなギャップがあり、金融教育を行うべきと答えた人で、実際に受けたことのある人は、わずか8.3%にすぎません。

改めて明らかになった金融教育の必要性

そんな中、筆者は公立小学校5年生に「じょうずに使おうお金と物」というテーマで、家庭科の授業を担当する機会を得ました。5年生ともなれば、自分で使う文房具の購入やお手伝いでの買い物を任され始める時期でしょう。とは言え、各家庭でのお手伝いやおこづかい事情は異なります。
そこで、指導目標の「金銭や物の大切さに気づき、適切な購入をする」ために、おこづかい体験のできるワークショップを取り入れました。

落とし物が減らないワケ

小学校の各教室には落とし物入れがあります。授業当日も、持ち主不明の文房具などがいくつか入っていました。落とし主が見つからない理由を児童たちに聞いてみると、「誰の物かがわからない」「自分で気づいていない」「また買えばいいと思っている」とのこと。しかし一方で、「整理整頓をする」「名前や印をつける」ことで落とし物を減らせるという声も上がりました。

日々の家計をやりくりするでもなく、働いて収入を得るわけでもない児童たちには、身の回りの物にはお金がかかっているという現実に、なかなかピンと来ないところがあります。そこで、「毎日の生活の中でお金がかかるのはどんな時か」を聞いてみました。

お金の大切さがわかれば、物を大事にできる

答えがすぐには浮かんで来ないようでしたが、「もらった物やただで借りた物でなければ、きっとおうちのかたが買った物だよ」と声をかけているうちに、児童たちは具体的な生活費に気づき始めます。「顔を洗えば水道代がかかる」「毎食ごとに食費が必要」、そして「自家用車には保険料もかかっている」など、お金という視点から自身の家庭生活が見えてきたのです。

そこで、生活を支えるために家族が働いていること、安心して生活するためには収入よりも支出を少なくすることに話を進めると、家族の一員として今自分にできることは、「物を大事に使うこと」だという一つの答えにたどり着きました。

1/2ページ