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ギリシャで成功を収めたエルネスト・バルベルデのメソッド

11/1(水) 18:12配信

ムンドデポルティーボ日本語公式

 エルネスト・バルベルデは独自のメソッドを持っており、監督としてのキャリアをスタートさせてから、その方針をほとんど変えていない。選手たちのクオリティに依存することで、プレーにバリエーションを持つことは可能だが、フットボールにおけるアイディア、プレーの基準は変ずっと同じだ。

 バルサのスポーツマネージャーであるペップ・セグラが、オリンピアコスで第2監督を務めていたころ、当時の監督だったタキス・レモニス(現在の監督でもある)の後任候補として、クラブにバルベルデを推薦していた。勇敢で攻撃的なフットボールに賭けるバルベルデのスタイルは、ヨルギオス・カライスカキス(オリンピアコスのホーム)でも評判になった。今夏バルサを動かしたのも、そのスタイルである。

 バルベルデはギリシャでも一貫したルーティンとメソッドを通し続けた。彼が心配していたのは、ドレッシングルームにおけるチームのコントロールだけである。バルベルデは選手一人ひとりを大切する指揮官だ。当時の関係者はムンドデポルティーボに対して「バルベルデはオリンピアコス時代もベンチメンバーと頻繁にコミュニケーションを取っていた」とコメントしていた。

 選手たちのプライバシーを優先していたため、当時のバルベルデはよく非公開練習を行っている。しかし、ギリシャのフットボール専門サイト『gazzetta.gr』のサノス・サリスは、「オフィスのドアは常に開いていた」と言っていた。選手たちはバルベルデとの距離を感じることなく、大きな親しみを感じていた。

 プレシーズンには1日2回のトレーニングを行い、シーズン中には対戦相手と日程にあわせて午前と午後のセッションを交互に組んでいる。戦術は現在と同じで、攻撃的な選手を中盤に起用することを好み、高い位置からのプレス、出来るだけ速くボールを回すことを心がけていた。オリンピアコス時代のベースとなるシステムは4-3-3だったが、4-3-2-1も使っていた。バルサではメッシを2トップの後ろで使うシステムを用いているほか、4-4-2も何度か試している。

 バルベルデの関係者は、彼はギリシャで周囲のプレッシャーに耐える方法を学んだと語っていた。ギリシャには9つのスポーツ紙があり、そのうち5つがアテネにあるチームを中心に扱っている。余計なことを考えないようにするため、ある日を境に翻訳された記事を読むことを辞めたそうだ。

 初めてのシーズンにチャンピオンズリーグで敗退した直後、バルベルデには非難が集中していた。だが、エバンゲロス・マリキナス会長はチングリの続投を公表している。バルベルデはしばらくメディアを避けるようになったが、最終的にはそのシーズンにギリシャ・スーパーリーグとギリシャ・カップの2冠を達成し、絶対的な信頼を得ることができた。

執筆者:Gabriel Sans

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