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8200万円横領の元郵便局員に4年6月判決 地裁「信頼裏切り悪質」

11/1(水) 11:00配信

千葉日報オンライン

 本納郵便局(千葉県茂原市本納)の局員が顧客から預かった口座から現金計約8230万円を横領した事件で、業務上横領の罪に問われた元同郵便局渉外営業主任で派遣社員、鈴木昭彦被告(40)=千葉市中央区弁天2=の判決公判が31日、千葉地裁で開かれ、前沢利明裁判官は「顧客の信頼を裏切り悪質」などとして懲役4年6月(求刑・同7年)の実刑判決を言い渡した。

 判決で前沢裁判官は、鈴木被告が郵便局から厳しいノルマを課され、身内の名前で保険契約して契約金を支払ったり、中元・歳暮を自分で購入、妻の病院代や日々の生活費の赤字を埋めるためにFX(外国為替証拠金取引)に手を出した経緯について「異常な労働実態は同情に値し、将来を真剣に悩んだというのも理解できる」とした一方で「顧客が信頼して預けた金を着服し悪質。金額も極めて多額だが、社会復帰後の就労意欲や弁済意欲もあり深く反省している」と、量刑の理由を述べた。

 判決によると、14年11月13日~15年10月27日、同郵便局で、顧客の依頼を受け、口座から現金約8292万円の払い戻しを受けて預かり保管中、自己の用途に使う目的で約8230万円を着服し横領した。

 判決を受け、日本郵便関東支社は「今回、このような事案が発生したことを深くおわびする。事件を真摯(しんし)に受け止め、お客さまの信頼を回復すべく、再発防止に全力で取り組む」とコメントした。

 本納郵便局は昨年9月、14年11月13日~15年10月1日、18回にわたり現金約6800万円を横領したとして茂原署に告訴状を提出、県警は約8230万円分を立件した。鈴木被告は昨年2月3日に懲戒解雇されている。