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田原総一朗「日米安保条約と徴兵制度」を語る

11/1(水) 18:00配信

TOKYO FM+

日本が世界に誇る各界の“知のフロントランナー”を講師に迎え、未来の日本人たちに向けてアカデミックな授業をお届けするTOKYO FMの番組「未来授業」。10月10日(火)の授業講師には、ジャーナリストの田原総一朗さんが登場!

1時間目の授業では、緊迫化する北朝鮮情勢について紐解きましたが、そこで浮き彫りとなってきたのは日本の外交問題。
田原さんは「この国の外交と防衛を真剣に考えるときにきている」と言います。そこで、2時間目となるこの日の放送では「日米安保条約と徴兵制度」をテーマに、日本の外交問題に迫りました。

日米安保条約により、もしも日本が他国から攻撃された場合、アメリカが日本を守ってくれるとされてきました。しかし、北朝鮮との緊迫状態が続き日本の安全が危ぶまれている今こそ、田原さんが言うように防衛と真剣に向き合うべきではないでしょうか。

現在は撤回されたものの、以前トランプ大統領は“日本を守るのをやめる”と言い出して一時騒然となりました。またいつかはそうなる可能性もあるにもかかわらず「じゃあ、どうするのかという論議をどのマスコミも一切しない。逃げている」と田原さんはばっさり。

20年以上前、当時徴兵制度があった西ドイツを訪れた田原さんは、民主主義の国なのに強制的に軍隊に入らなければいけないことに否定的な考えだったそう。西ドイツは「国を守る義務は国民みんなにあるはず」としながらも、軍隊に入りたくない人は正式な手続きを踏めば免除されたそう。しかしその分徴兵と同じ期間、公共のために働かなくてはならなかったのだとか。

ちなみに、徴兵制度と自衛隊について、前者は戦争嫌いだろうと誰もが軍隊に入らなくてはいけないのに対し、後者は志願制。それだけに、田原さんの考えでは自衛隊に志願してくる人は好戦的で、戦争を引き起こす可能性が高いのではないか……とのことでした。

現在、アメリカ、イギリス、ドイツなどの先進国は、軒並み徴兵制度を取りやめていますが、その理由のひとつに「AI(人工知能)の進化」が関係していると田原さん。年々、軍隊が科学的になってきており、1年や2年の徴兵期間ではさまざまな技術を覚えきれず、長期間携わったその道のプロでないと使いこなせないのだそうです。

今の日本はアメリカに守ってもらっているが故に、ほぼ対米従属の状態。年間約5兆円と言われている日本の防衛費ですが、もしも米軍が日本から完全撤退した場合、防衛費は15兆円を軽く超えるだろうと田原さんは予想していました。

北朝鮮との緊迫状態が続く今、日本はどう自国の安全を守るべきなのか――田原さんの言うように“今”こそ真剣に考えるときなのかもしれません。

次回記事では、「僕が命をかけて守るもの」をテーマに、太平洋戦争や第二次世界大戦を経験した田原さんが当時の記憶を語る未来授業3時間目をお届けします。

(TOKYO FM「未来授業」2017年10月10日(火)放送より)

最終更新:11/1(水) 18:00
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