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「人生は音楽」レリーフに 袋井の女性、革アート日本一

11/2(木) 8:02配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 袋井市の革工芸作家石川利江子さん(61)がこのほど、全国公募のコンクール「第35回日本革工芸展」(日本革工芸会主催)で大賞を受賞した。受賞作は人生を音楽に見立てた平面アートで、「時を奏でる」と題した。「めまぐるしい世の中でふと立ち止まり、生きた時間を振り返ってもらいたい」との思いがこもる。同会によると、県内作家の大賞は初めて。

 石川さんは形状記憶に優れる「植物タンニンなめし革」をさまざまに変形させ、表情を付ける作品制作が特徴。横1・2メートル、縦0・6メートルの受賞作は、革を木彫りの像にかぶせて模様を浮き立たせたレリーフアート。楽器のコントラバスをモチーフにした模様の上に、赤子を抱く母親や膝を抱えて悩む人をかたどった3枚のレリーフを重ね、「人生は悲しみも喜びもあり、一曲の音楽のようなもの」という人生観を投影した。

 7度目の挑戦での栄冠に「こだわってきた革の特性を生かした作品が、最高のアートとして認められてうれしい」と喜び、「見た人が革の新しい魅力を発見できるような制作を続けていきたい」と話した。

 コンクールには約130点の応募があった。石川さんをはじめ入賞作品は23日から26日まで、東京芸術劇場で展示される。

静岡新聞社