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住民経営マンション「管理はつなぐ」[4] 「プラウド元麻布」

11/2(木) 8:00配信

SUUMOジャーナル

住民経営マンションを取り上げる本連載の第4回では、プラウド元麻布を紹介する。ハイグレードマンションや各国の大使館が集積するなど、都心部のなかでも常に高い注目度を誇る麻布エリア。なかでも閑静な高台に位置しているのが、プラウド元麻布だ。

■チェックや修繕を励行しつつ必要に応じて新設備を導入

竣工から10年未満とはいえ、外観・内装ともにきれいで、経年劣化はまったく感じられない。この点に関する問いかけに、管理組合副理事長のギャランテ氏は次のように答える。
「管理会社のスタッフによるマンション内の巡回は1日に2回です。傷や汚れがあれば、修復費用の提示も含めてすぐに理事会に報告してもらい、対処しています。高いレベルで維持管理していくためには、日々の細やかなチェックとフォローが大切なのです」
プラウド元麻布の総戸数は32戸と小規模だが、それゆえ入居者間で価値観を共有しやすく、合意形成を図りやすい点がメリットになっているという。その一例が、電気自動車用の充電設備の導入だ。総会での決議を経て昨年設置したが、実は、マンション内に駐車してあるうち、電気自動車は1台だけだった。それでも各入居者は、「マンションの価値を維持し、将来性を高めるには導入するべき」という意見で一致したという。
「技術が進歩すれば、快適な生活にふさわしい設備も移り変わります。もちろんコストとのバランスも重要ですが、自身だけの都合やニーズにとらわれるのではなく、時代に即した見直しや補強が重要だと考えています」

■地域特性を活かし、周辺マンションと連携したイベント開催も

都心立地のマンションだと、投資目的で購入する人も少なくない。このため、入居者が定着しづらいという側面があるが、プラウド元麻布ではこの点にも配慮している。
「販売住戸を購入して住む方には、管理会社の説明を受けていただいています。管理規約や使用細則について十分に理解した上で入居していただくので、トラブルはほとんど起きていません」
入居者がお互いを認知しやすいのも小規模マンションの強みだが、プラウド元麻布は周辺との交流にも積極的だ。
「外国人が多いので、ハロウィンの時期は、周辺のマンションで住民同士の出入りを自由にします。実は、私も子どもを連れてここを訪れたのが購入のきっかけだったんですよ。マンション内だけでなく、地域の人たちとも交流を深められるのはうれしいことですし、子育てする上でも心強いですね」

●建築・住宅計画等を専門とする東京大学教授 大月敏雄氏が語る建築家の視点

元麻布一帯には、外国人居住者だけでなく、古い神社仏閣や代々長く住み続けている住民も多い。海外に開かれた先進的なイメージと、昔ながらの江戸風情がミックスしている点が大きな特徴といえる。ハロウィン時期には共用エントランスを開放するそうだが、周辺の成り立ちや地域性にとてもフィットしている。地域交流が進んでいる点も、マンションの魅力になりそうだ。
また、販売住戸の購入者に対し面談を実施して理解を得ておくという点には丁寧さを感じる。一般的には、住戸の多さやマンパワー不足などがネックになり、なかなか実現できずにいるマンションのほうが多いだろう。総じて、小規模の強みを最大限に活かせているマンションだと思う。

※この記事は『都心に住む』2017年8月号(6月26日発売)からの提供記事です
※管理組合のルールや方針は変更される場合があります

物件DATA
所在地:港区元麻布/2010年完成/地下1階・地上6階(建築基準法上は地下2階・地上5階)/総戸数32戸/分譲時売主:野村不動産/設計・施工:竹中工務店/取材協力:プラウド元麻布管理組合、野村不動産パートナーズ

都心に住むby SUUMO

最終更新:11/2(木) 8:00
SUUMOジャーナル