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【ABC特集】“私を知って” 成人して「発達障害」と診断された人たち

11/8(水) 11:45配信

朝日放送

仕事のミスが多かったり、人間関係がうまく結べなかったり。そんな生きづらさを感じている人たちが、脳の機能に障害がある「発達障害」と診断されるケースが増えています。

「一度に複数の指示」が苦手

「おはようございます。今日も一日よろしくお願いします。」

 就職を目指し、障害福祉施設で訓練を受ける八木豊二さん(43)。八木さんが受けているのは、商品の請求書を作る訓練です。


「課題を2つやって、報告をまずください。10時45分になったら一度どこまで進んでいるか、ミスや進捗の報告をしていただけますか?」(スタッフ)

「はい、わかりました。」(八木さん)

カタログから値段を見て請求書に記入する作業。報告の指示を受けた10時45分を過ぎても、八木さんはそのまま作業を続けてしまいます。

「はい、終わりました。」(八木さん)

「報告は2枚ですね。八木さん、最初に受けた指示はどういう指示だったか覚えていますか?」(スタッフ)

「(メモを見て)あっ、10時45分の進捗報告を忘れていました。」(八木さん)

「そうですね、そこのところが抜けてしまいましたね。少しルールを決めて確認をしていくというのもいいかもしれませんね。」(スタッフ)

41歳で「発達障害」と診断

 八木さんは一度に複数の指示を受けると、一つのことを忘れてしまいがちだといいます。

「作業に没頭していまして、報告を忘れていて、指摘されました。割とそういうミスがありますね。」(八木さん)

 八木さんが抱えているのは「発達障害」。診断されたのは2年前、41歳のときでした。

かつては「しつけ・教育の問題」と誤解

 発達障害は、「落ち着きがない」「読み書きが苦手」「コミュニケーション力が弱い」といった特徴があります。


ひと昔前は、「しつけや教育の問題」と誤解されていましたが、今は、先天的な脳機能の障害とわかってきました。周囲の人や自分自身さえも障害に気付かず、大人になって初めて自覚する人も増えています。

「いろんな訓練場面を通して、まずやはり自分自身を知るということ。企業現場の中や、訓練の中で見つけてきた自分の得手不得手が、どういう風に工夫したらできるのかなど。」(NPO法人クロスジョブ所長 大倉 結さん)

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最終更新:11/8(水) 12:46
朝日放送