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アイスダンス世界最高の戦いの最中、真駒内の観衆の心を奪った“夢”のひと時。~フィギュアスケート、あのとき~Scene#6

2017/11/9(木) 12:00配信

VICTORY

3組もの世界チャンピオンが集結するという史上稀に見るエントリー

思い出のシーンを伝える連載第6回目は【2016年NHK杯アイスダンスFD(フリーダンス)】。3組もの世界チャンピオンが集結するという史上稀に見るエントリーが実現し、世界中のフィギュアスケートファンの注目を浴びたこの大会。現在の最高峰の技術や表現が競われたこの試合と、その中で観客のハートを奪ったとある若手カップルの演技を振り返る。(文=Pigeon Post ピジョンポスト)

フィギュアスケートにはその時・その場にしか起こらない、奇跡のような演技が多発する。それはスコアで振り返って残るものではない。それを見た者ーー現地観戦にせよ、テレビ中継にせよ、体感した者だけが語り継ぐことができる、そんな演技だ。

世界を震撼させる直接対決の実現

2016年7月1日、その日はフィギュアスケートファンにとって「新年」(フィギュアスケートのシーズンは7月1日~6月30日)であると共に、待ちに待ったISU・GPS(グランプリシリーズ:シーズン序盤の連戦)のエントリーが発表されるという二重のお祭りとなった。日本では、シングルに押されて話題に上りにくいアイスダンスだが、この時ばかりは激震が走った。

2010年バンクーバー五輪金メダリストにして、2014年ソチ五輪銀メダリスト(個人/団体)、そして2度の世界王者に輝いたテッサ・ヴァーチュー/スコット・モイア(カナダ)。

2015・2016年世界選手権を連覇し、飛ぶ鳥を落とす勢いの若きチャンピオン、ガブリエラ・パパダキス/ギヨーム・シゼロン(フランス)。

2014年、さいたま市で開かれた世界選手権で、たくさんの日本のファンを前に初めてのタイトルを獲得したアンナ・カッペリーニ/ルカ・ラノッテ(イタリア)。

なんと3組の世界チャンピオン経験者たちが、札幌市・真駒内アイスアリーナで行われるNHK杯にエントリーとなったのだ。

特にヴァーチュー/モイアはこの年、ソチ五輪後の2年間の休養から復帰を宣言したばかり。世界中のアイスダンサーの憧れであるレジェンドカップルと、圧倒的なスキルと芸術的な演技でアイスダンス界に革命を起こし続ける若きチャンピオンカップルによる、初の直接対決が実現することとなり、一躍世界中から注目を集めた。

その年のNHK杯は、6戦あるGPSの最終戦。ヴァーチュー/モイアは、地元カナダのISUチャレンジャーシリーズ・オータムクラシックで鮮やかに復帰戦勝利を飾ったものの、次戦のGPS第2戦スケートカナダは細かいミスが出て辛勝となった。一方パパダキス/シゼロンは、第5戦フランス杯を初戦とし、2位に20点近い大差をつけての勝利。若き王者が、勢いをつけて初対決に臨んだ。

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最終更新:2017/11/9(木) 14:18
VICTORY