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スポンサー怒り心頭 10番・香川“戦力外”のテンヤワンヤ

11/10(金) 12:03配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 日本代表の背番号10といえば「ドルトムントMF香川真司(28)」だが、今回の欧州遠征(10日=ブラジル代表戦、14日=ベルギー代表戦)メンバーから外れ、スペイン・エイバルMF乾貴士(29)が背負うことになった。エースナンバーといわれる10番。仏リール市内の練習場で「これまでつけていた真司の背番号だと思っている」と迷惑そうな雰囲気で話していた乾には、厄介なシロモノのようである。

 そもそも香川が遠征メンバー外となったことで10番を巡り、日本サッカー協会(JFA)やスポンサー企業を巻き込んでドタバタが繰り広げられている。実は香川の背番号10には、JFAと2023年まで8年契約・250億円のスポンサー契約を結んでいるアディダスが深く関与している。1999年からJFAをスポンサードしているアディダスにとって、注目度の高い10番は自社契約選手につけさせたい。JFAも大スポンサーの意向は無視できず、アディダスと契約している選手に「優先的に与える」ことが不文律となっている。

 2010年8月に日本代表監督にザッケローニが就任後、香川以外の選手で背番号10をつけたのは3人しかいない(11年の川崎MF家長昭博、12年のG大阪MF藤本淳吾、アギーレ体制の14年のベフェレンMF森岡亮太)。3人とも代表主軸ではないが、香川がケガで不在だったことで10番が回ってきた。「アディダス契約選手からムリヤリに選んだ。当人たちもイヤがっていた」(サッカー関係者)という経緯がある。

■香川はアディダスの看板選手

 今回もトラブルが続出し、アディダスとJFA関係者は怒り心頭だ。

 アディダスは7日に「18年W杯用の新ユニホーム」を発表。初お披露目は注目度の高いブラジル戦。プロモーション用の画像には、自社の看板選手である香川が使われている。さらにリール市内にはブラジル戦の告知ネオンサインがあるが、香川とブラジル代表FWネイマールの姿が大きくあしらわれている。その香川がハリルホジッチ構想から外れ、周囲はテンヤワンヤなのだ。

「スペインリーグのバルセロナ戦、レアル・マドリード戦での活躍で存在感を示している乾が、どれほど背番号10のプレッシャーを感じるのか、実際に試合を見ないと何とも言えませんが、余計な重圧をはね飛ばし、持ち味のドリブル突破からゴールを狙ってほしいと思います」(現地取材中の元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏)

 ちなみに乾のスパイクはアシックス。乾に罪はないが、ブラジル戦で活躍すればするほど、アディダスは複雑な気持ちに襲われる……。

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