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「抗糖化」が食品開発の新たなキーワードに

11/10(金) 14:46配信

健康産業新聞

2010年頃より新たなアンチエイジングのテーマとして登場した抗糖化。「糖化は老化」(同志社大学准教授八木氏)と指摘され、認知度は年々上昇傾向だ。産業界でも、「抗酸化に変わる新しいテーマ」として特にアンチエイジングの分野での期待が高まっている。一般消費者の関心も高く、メーカーでは関連製品の開発を進めるなど、抗糖化がいよいよ業界のトレンドとなりそうだ。

抗糖化は、2009年秋にロート製薬の『エピステーム』、ポーラの『B.A. ザクリーム』と大手化粧品メーカーが糖化に着目した化粧品を上市。これをキッカケに“糖化が肌老化を促進する”として、美意識の高い女性を中心に糖化に関する認知度が徐々に広まっていった。現在では、生活習慣病リスクの拡大、アルツハイマー病との関連、老化促進の大きな要因として様々な視点から研究が進み、糖化対策の重要性が明らかになってきている。体内で糖化が起こるとAGEs(AdvancedGlycation End Products 糖化反応最終生成物)が生成され、AGEsの蛍光性・褐色変化・たんぱく同士の架橋形成などの特性によって、種々の病的老化を促進する。同志社大学の八木氏は、「単にAGEsの分解だけでなく、(1)食後高血糖(グルコース・スパイク)の軽減、(2)糖化反応の抑制、(3)生成したAGEsの分解、(4)AGEsの代謝を高める(排泄促進)、(5)食品由来のAGEsの吸収抑制、(6)AGEsの生体内受容体の不活化が重要」としている。

最近の研究では新たにAGEsの分解作用にも着目。AGEs架橋分解作用や、酸化タンパク分解酵素(OPH)の活性増強作用が次なる糖化対策として着目されている。AGEsの分解作用に関する研究が進めば、糖化対策食品に配合する素材としても幅が広がり、バラエティに富んだ商品開発が可能となる。糖化対策は、いまや健康長寿を左右する重要なテーマとなっており、今後の食品開発の一つのトレンドテーマとなりそうだ。

最終更新:11/10(金) 14:46
健康産業新聞