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藤田大和が独占激白 RIZINデビュー戦で那須川を追いつめた超新星の素顔

11/11(土) 11:01配信

東スポWeb

 格闘技界にスーパールーキーが誕生した。RIZIN10月15日の福岡大会で“キック界の神童”那須川天心(19)に判定負けを喫したものの、強烈なインパクトを残した“元アマチュアボクシング5冠王”藤田大和(25)だ。激闘はフジテレビ系で生中継され、番組の瞬間最高視聴率10・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。藤田はRIZIN FFの榊原信行実行委員長(53)から大会MVPにも挙げられて注目度はさらに高まった。日本ボクシング界に一時代を築いたスーパー王者もエールを送る逸材の素顔に迫った。

 ――ボクシングを始めたきっかけは

 藤田:覚えていないんですよ(苦笑い)。ひとつ下の弟(健児=23)と遊び半分でやっていて、気がついたらグローブをはめて練習して試合してたんです。実家の(ドリーマー)ジムで、物心つく前からボクシングをしていました。

 ――高校(岡山・倉敷高)ではインターハイ優勝など実績を残した

 藤田:兄(和典=39)の影響でプロになろうと思っていたんですが、高校を出る前に同郷の先輩の清水(聡=31、大橋)さんが北京五輪に出ていて、そこから「五輪を目指すのもありかな」と思って目標を変えました。

 ――その清水には2011年の全日本選手権で勝利。今も親交がある

 藤田:はい。RIZINに出る時も「頑張れよ」と言ってもらって。(清水が東洋太平洋フェザー級王者になって)刺激になりました。これからもお互い刺激を受け合いたいです。

 ――ボクシング界では村田諒太(31=帝拳)がWBA世界ミドル級王者となり話題になった

 藤田:めちゃくちゃうれしかったですね。会うといろいろ話をさせてもらうんです。実は僕、高校を卒業する時に(村田の母校の)東洋大からも熱心にスカウトしてもらったことがあって。もしかしたら先輩、後輩になっていたかもしれないんです。僕もこっち(総合格闘技)で世界のトップを目指します。

 ――総合格闘技(MMA)転向に至ったのは

 藤田:拓殖大学を卒業した後、自衛隊体育学校に入って。2年で辞めたんですけど、最後の1年くらいはボクシングで思うような結果が残せない時期があった。そういう時に(格闘家の才賀)紀左衛門君(28)にいろいろ話を聞いてもらった。気分転換に練習に参加させてもらったり、やっているうちに楽しくなってきて「やってみようかな」と。それでちゃんと総合の練習をし始めたのが今年の6月からです。

 ――6月から! それであの試合を…。デビュー戦を振り返ると

 藤田:負けたので、僕としてはとにかく悔しいですね。1Rにダウンしたのもタイミングが合ってしまった感じで…。悔しいですよ。

 ――リベンジは

 藤田:いつでも。明日でも大丈夫です。

 ――最後に今後の目標を

 藤田:黒星スタートになってしまったので、ここからはとにかく勝ち続けたい。今はとにかくそれだけですね。打撃も伸ばしつつ、グラウンドでのキープ力をつけて、決めに行く練習もしていきたいです。

【“KOダイナマイト”内山氏も認めた才能】元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者で“KOダイナマイト”こと内山高志氏(38)は、藤田にとって拓大ボクシング部の大先輩にあたる。藤田のボクシングの試合を応援に行ったり、食事をともにするなどかねて親交があり、藤田のRIZINデビュー戦にも熱視線を送っていた。

 試合当日は仕事の都合でテレビ観戦となったが「いい試合でした。勝つ確率が高いと思っていましたし、勝ってほしかったから残念ですけれど、デビュー戦なのに気後れなく堂々と戦っていた。総合もやっていたとは聞いていましたが(テークダウンなどの技術の習得が)早いですよね」と賛辞を贈った。

 内山氏は藤田と同じ25歳でプロに転向し、30歳で世界王者に上り詰めて王座を11度も防衛した。それだけに「天心とあれだけの試合をしたのは大和だけ。世間の注目が集まったし、主催者の評価も上がっている。有名どころの選手を倒して、上に上がっていってほしいですね」とエール。“KOダイナマイト”は後輩のさらなる飛躍を願っている。

【弟・健児は東京五輪へ藤田は1992年8月13日、岡山県出身。ボクシング一家に育ち、倉敷高から拓大ボクシング部に進んだ。インターハイ、国体2冠、全国選抜、全日本選手権のアマチュア5冠を達成。2011年の全日本選手権では、ロンドン五輪銅メダリストで現東洋太平洋フェザー級王者の清水に勝利している。

 兄は14歳年上で現在ドリーマージム会長の和典氏。和典氏は00年に東洋太平洋スーパーフェザー級暫定王者に輝くなどプロで活躍した。弟の健児(拓大↓自衛隊体育学校)はアマチュアで圧倒的な強さを誇り、09年にはインターハイ初となる兄弟優勝も果たした。兄を超えるアマチュア7冠を達成した健児は、20年の東京五輪出場を目指して日々、トレーニングに明け暮れている。

最終更新:11/11(土) 11:01
東スポWeb