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ブラジルに親善試合敗退の日本代表をブラジル紙記者が分析「今のままでは1次リーグ敗退する」

11/12(日) 5:56配信

スポーツ報知

 FIFAランク44位の日本代表は、親善試合で同2位のブラジル代表に1―3で敗れた。ビデオ判定で与えたPKをFWネイマール(25)=パリSG=に決められるなど前半の3失点で勝負あり。後半にDF槙野智章(30)=浦和=が1点を返したが実力差を見せつけられた。現地で取材したブラジル日刊紙「フォーリャ・デ・サンパウロ」のセルジオ・ハンジェル記者(46)が観戦記を寄せ「日本は今のままではW杯1次リーグで敗退する」と語った。

 【観戦記】

 6人の控え選手が入ったブラジル代表が、さしたる困難なく日本代表を下した試合だった。後半のブラジル選手は、まるで練習試合のように気楽にプレーしていた。

 日本には、サッカーにおいて最も重要な要素のひとつである創造性が欠如していた。この試合を見る限りFW本田圭佑、MF香川真司、FW岡崎慎司といった実績のあるベテランが日本にはまだまだ必要なのだ、と思わざるを得ない。

 ブラジルも多くの控え選手を試したが、チームの根幹となる部分は変えていない。ハリルホジッチ監督の意図がどこにあったのかよく分からないが、貴重な欧州での強化試合にチームの柱となるべき選手を招集しなかったのは理解に苦しむ。

 記者会見でハリルホジッチ監督は「最初のPKで選手が精神的なダメージを受けた」と語り、ビデオ判定によってPKを取られたことを大きな敗因に挙げた。しかし、これはもちろん言い訳に過ぎない。あのプレーは明らかにDF吉田の反則だったし、主審がブラジルにPKを与えていなくても、試合内容と結果に大きな違いはなかったはずだ。

 日本選手で目立ったのはGK川島だ。ネイマールのPKをストップしたセーブは見事だったし、3失点はいずれも彼の責任ではなかった。DF酒井宏はネイマールをかなり抑えたし、攻撃にも参加していた。他には、良くも悪くも目立ったのがセンターバックの吉田だ。全く無駄なファウルでPKを与えたが、FKのチャンスにほぼ完璧なキックを放った。攻撃陣では、違いを作り出せた選手は見当たらなかった。

 今のままでは、日本は来年のW杯で1次リーグ敗退するだろう。細心の注意を払って失点を抑え中盤でのパスミスを減らし、少ないチャンスをモノにするのが1次Lを突破する唯一の方策ではないか。

 ◆セルジオ・ハンジェル 1971年5月21日、ブラジル・リオデジャネイロ生まれ。46歳。93年に日刊紙「オ・エスタード・デ・サンパウロ」に入社し、97年から日刊紙「フォーリャ・デ・サンパウロ」運動部に勤務。W杯は02年日韓から4大会連続で、五輪は12年ロンドン、16年リオを取材。

最終更新:11/12(日) 7:47
スポーツ報知

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