ここから本文です

<三重・玉城町>台風避難メール出さず 衆院開票重なり失念

11/14(火) 21:51配信

毎日新聞

 10月下旬の台風21号接近で住宅浸水が相次ぎ、22日夜に町内全域で「避難勧告」などを出した三重県玉城町が、本来は住民の携帯電話やスマートフォンへ避難情報を伝える緊急速報メールを配信していなかったことが14日、分かった。また、県の防災情報システムの操作を誤り、国や報道機関にも避難情報が伝わらなかった。

 町総務課によると、当日は衆院選の開票作業と台風対応の業務が集中し、職員が携帯電話各社に情報を配信するのを失念するなどのミスが重なった。「ミスで被害が拡大したという情報は把握していない」とし、「再発防止に努めたい」と話している。

 緊急速報メールは、自治体からは災害避難情報、気象庁からは緊急地震速報などを、携帯電話利用者が受信できるサービス。町は2013年2月に携帯電話3社と配信サービス契約を結んでいた。

 町は22日午後10時13分に町内全域に「避難準備・高齢者等避難開始」、同11時25分に全域に「避難勧告」を発令した。しかし、町は両情報を携帯電話各社に送る作業を失念。

 また、職員が県の防災情報システムに接続し、避難情報を入力した際に「公開情報」に指定する操作を忘れた。その結果、情報は国の災害情報共有システム(Lアラート)や報道機関などに伝わらなかった。

 情報は、町内約8割の世帯の屋内と、屋外にも整備されている防災行政無線で住民に伝えたという。

 台風21号では外城田川が氾濫(はんらん)し、町内で282棟が床上浸水し、最大で16世帯27人が避難した。【尾崎稔裕】

最終更新:11/14(火) 21:51
毎日新聞